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タッチパネルにデジカメ、フォトビューワ…… ユニークな機能満載「m:robe MR-500i」レビュー(4/4 ページ)

» 2004年12月01日 16時36分 公開
[竹内亮介,ITmedia]
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 ここでは、音楽と画像ファイルをリンクさせて楽しめるという「リミックス機能」をチェックしていこう。端的に言えば音楽をBGMとして流しながら、選択した画像をエフェクトをかけながら表示させる、と言う機能である。

photo リミックスの表示画面。選択した音楽ファイルが再生される中、こんな感じで画像ファイルが表示される。画像クオリティは通常の精細なものではなく、ある程度劣化してしまうことに注意

 最近よく見かけるようになった簡易DJソフトのように、音楽のリズムに合わせてエフェクトが変更したり、画像の切り替えが行われたり、といった処理は行えない。あくまでエフェクトのリズムは一定で、その種類もデフォルトでは4種類しか用意されていない。

 音楽と映像を組み合わせた状態を本製品では「リミックスキューブ」と呼ぶが、この作成は非常に簡単だ。音楽/テンプレート(どういうエフェクトで表示するかという指定)/画像の3つを本体のタッチパネルやm:tripで指定して保存すれば、作業は終了。作成したリミックスキューブを再生すれば、指定した画像ファイルが、指定したテンプレートのエフェクトに応じて表示される。

photo m:robeのリミックスキューブ作成画面。タッチパネルで表示する画像、音楽ファイル、テンプレートを設定するだけの簡単作業だ
photo こちらはm:tripでのリミックスキューブ作成画面。m:robeと同様だが、マウスや画像ブラウザ画面を利用できるのでこちらの方がさらに簡単。さらにm:trip上で指定する場合には、好きな画像をひとつひとつ選択できるのがうれしい

 m:robe上で画像を指定するときに注意したいのが、「画像全部」か、「アルバム単位」で指定する必要があるということ。普段からアルバムで画像を整理しておかないと、リミックスキューブ作成で、自分の好きな画像を選択することができなくなる。

photo m:robe上でリミックスキューブで表示する画像を選択している画面。アルバム単位で選択することになるので、画像ファイルの整理は普段からこまめにしておこう

基本機能が充実した「使えるプレイヤー」――CDジャケット表示が秀逸

 音楽プレイヤーやフォトビューワーなど、本質的な機能性については、先行する各社の製品に勝るとも劣らない機能性であると感じる。大量のデータを保存できるHDDというメディアを使う以上、使い側の利便性を向上するためにはさまざまな検索機能を実装する必要があるわけだが、その意味でも文句の付けようがない。

 タッチパネルによるユニークなオペレーションも、慣れれば実に快適。筆者は液晶リモコンが付属したポータブルMDを長く利用してきたので、付属リモコンでは基本的な操作しか行えないというのはちょっととまどったのも事実。しかし、このリモコンは液晶を搭載しており、HDD搭載ポータブルブレーヤーの付属品としてはむしろ高機能タイプといえるだけに、これは慣れの問題だろう。特に秀逸なのがジャケット表示で、まるでCDラックからCDを選ぶような感じでアルバムが選べるのがおもしろい。

photo 付属のリモコン。液晶画面を搭載し、音楽の再生/停止、音量調節など基本的な操作が可能だ

 中途半端なデジカメ機能や、今ひとつ遊び切れないリミックス機能など、弱点もないではない。しかし6万円前後という想定価格と機能性を考えれば、今年出たHDDプレイヤーの中では、かなり“イケてる”製品といえるだろう。

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