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独特の外観とシンプル操作が魅力なBenQ「Joybee130」レビュー(2/3 ページ)

» 2005年02月22日 20時28分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

音楽再生はプレイリスト単位で

 楽曲の転送は、添付ソフトの「QMusic」を利用する。QMusicは本製品に楽曲の転送を行うほか、CDからMP3ファイルを作成したり、MP3ファイルからCDを作成することもできる(CD作成が行えるのはWindows XPのみ)。

photo QMusic

 QMusicには「ファイル」や「編集」などのメニューが左上に用意されておらず、カーソルをあわせている場所に応じたアクションが左上のボタンに表示される仕組みとなっている。ヘルプファイルにはすべて記載されており、一度使えばストレスなく使える仕組みといえるが、初めて使うときには戸惑ってしまう。

photo iTunesには左上に「ファイル」や「編集」などのメニューが用意されているが、QMusicにはそうしたメニューが用意されていない

 PC側のライブラリにカーソルをあわせた場合、左上のボタンは「(CDの)焼き付けアクション」「(HDDのライブラリに)曲の追加」という役割となる。さらに、その状態でボタンの右下にカーソルをあわせると、「焼き付けアクション」「MP3データディスクの焼き付け」、「曲の追加」「プレイリストの消去」「プレイリスト名の変更」というボタンが浮かび上がる。

 プレーヤー側のライブラリにカーソルを置くと、左上のボタンは「更新アクション」「曲の追加」にかわり、右のボタンにカーソルをあわせると「プレイリストの消去」「プレイリスト名の変更」というボタンも浮かび上がる。

photo カーソル位置によって左上ボタンの役割が変わる

 本体フラッシュメモリもしくはメモリーカードの「MP3」にカーソルをあわせた上で、「更新アクション」ボタンを押すと、メインライブラリ(My Joybee)の楽曲がすべて本体に転送される。自分で作成したプレイリストについてはワンボタンで転送できず、QMusicからドラッグ&ドロップを行う必要がある。

 QMusicはID3タグ情報を認識せず、メインライブラリ上では、アーティスト名やアルバム名でのソートが行えない。そのため、アルバムの曲順を保って転送したい場合には、自分でプレイリストを作成し、曲順を入れ替えた上で転送するという手間が必要になる。音楽再生については、プレイリスト単位での管理が基本と考えた方がいいだろう。

 USBマスストレージクラスに対応しているため、エクスプローラを利用してファイルを転送することもできる。フォルダによる階層構造が作られていてもそのまま転送できるが、Joybee本体はフォルダ管理機能を持っていないため、再生順は転送した曲全体を対象としたアルファベット順になってしまう。

photo 「マイコンピュータ」からみた本製品。「JOYBEE 130」が内蔵メモリ、「リムーバブルディスク」がセットしたSDメモリーカード
photo 上のようにPCで「¥アーティスト名¥アルバム名」と管理している人も多いはずだが、Joybeeに転送するとディレクトリ構造は保たれるものの、アルバム内での曲順はアルファベット順にソートされてしまう(下)。これを回避するにはQMusicでプレイリストを作成するか、ファイル名の先頭に「01_」などを付ける必要がある

 また、QMusicもフォルダ構造での管理に対応していないため、エクスプローラでフォルダごと転送した場合、QMusicからは曲の操作が行えない。

photo エクスプローラでJoybeeのメモリーカード(F:¥MP3)に、曲をフォルダごと転送した状態。使用可能領域が減っていることからファイルが転送されていることは想像できるが、QMusicはフォルダは認識しておらず、曲が入っているか分からない

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