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独特の外観とシンプル操作が魅力なBenQ「Joybee130」レビュー(3/3 ページ)

» 2005年02月22日 20時28分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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操作方法は非常にシンプル

 プレイリストの使用を前提としているせいか、音楽再生の操作方法は非常にシンプルだ。「モード」ボタンで「MUSIC」を選択し、ジョグスイッチで再生/停止、左右に倒し込むことで早送り、早戻しとなる。これだけだ。

photo 再生中の画面。中央に曲名、右下には経過時間が表示される

 音質は非常に素直な印象。ただし、付属のヘッドフォンは高低域がぼやける印象なので、既に利用しているものがあるならば交換した方がより楽しめるだろう。

photo 付属のヘッドフォン

 ワンボタンでON/OFFが可能な音質効果機能「SRS」も備える。「Brightness」「TruBass」「Wow Volume」という3種類のパラメータが用意されており、「Brightness」は3段階、「TruBass」と「Wow Volume」は10段階に効き具合を調整できる。いくつかの曲でこれらの効果を試してみたが、かなりの効果を実感できる。特に「TruBass」と「Wow Volume」は効かせすぎると原曲のイメージを損なうぐらいなので、“薄くかける”感じでいいようだ。

 FMラジオチューナーやボイスレコーディング機能も備えており、ボイスレコーディングについては、左側面にある録音ボタンを押すとだけというシンプルだ。録音されたファイルは、内蔵メモリの「MICIN」フォルダにWMAファイルとして保存される。ビットレートは「普通」(32kbps)「標準」(44kbps)「良」(64kbps)と3段階に切り替えが可能。あまり高いビットレートとはいえないが、簡易的なボイスメモとして利用するには十分といえるだろう。同様にFMラジオの録音も可能だ。


 本製品はプレイリストを作成しての利用を前提としているためか、本体側でアーティスト名やアルバム名で聴きたい曲を選択できない。“とりあえず転送しておいて、本体側で選曲・操作する”という利用方法に慣れたユーザーだと窮屈に感じてしまうだろう。

 しかし、プレイリストを事前に作成しているからこそ、本体側でのシンプルな操作が実現しているともいえる。ハードウェア的な制約から大型の液晶を搭載しにくいフラッシュメモリ型の小型プレーヤーとしては、このアプローチはアリなのではないかと思う。それだけに、そのプレイリストを作成するQMusicについては、より操作性の向上を望みたいところだ。

 本体の質感は非常に高くデザインも魅力的なだけに、プレイリストの作成が苦にならない、もしくは、平素からプレイリストで好みの音楽を選曲しているユーザーにはお勧めできる製品といえる。

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