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東芝だけど「RD」じゃない――「カンタロウ」の実力を探るレビュー(3/4 ページ)

» 2005年07月06日 22時51分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 EPGにはADAMS-EPGを採用し、4局/最大6時間分の番組表を表示できる。G-GUIDE採用製品と異なり広告スペースが不要なため、情報量も十分。ジャンル別の一覧や、キーワード検索による一覧表示もでき、基本的な使い勝手はRDシリーズの「DEPG」と変わらない高機能なものだ。なおAK-G200はLANポートを備えておらず、「ネットdeナビ」は搭載していない。

photo 一覧性、情報量ともに豊富な番組表はRDシリーズ譲り。これは6時間分の表示をおこなっているところ

 録画予約の詳細画面は、RDシリーズと共通だ。さすがにここまで入り込むとベースがRDシリーズであり、マニアックさが垣間見えてくる。通常は録画画質を変更する程度だろうから、多少項目が多くても困ることはないだろう。ただ、録画画質の設定に関しては、他社でいう「EP6時間/EP8時間」モードはマニュアル設定の1.4/1.0Mbpsを利用することになり、分かりやすいとはいえない。思い切ってプリセットを追加しても良かったのではないだろうか?

 スポーツ番組の放送時間延長による録画時間延長にも対応している。事前に設定した延長時間(30/60/120分)を、録画予約時に判断して最大延長時間まで設定するタイプだが、もっとも利用頻度が高いプロ野球中継は、ほとんどが最大30分の延長なので、実用的には問題ないだろう。

photo 録画予約の詳細画面もRDシリーズとほぼ共通。これはプロ野球中継が延長される可能性があり、30分間の延長録画が設定されている画面
photo 予約後の番組表を見ると、予約済みを示すオレンジの帯が30分延びているのがわかる

 ドラマなどの最終回の放送時間延長にも対応する。ただし、これが機能するのは、EPGで予約し、予約録画を「毎週×曜日」に設定した予約のみである点には注意したい。また「RD-XS57/37」で採用された、深夜番組など放送時間が不定な番組も追っかけて録画する「番組おっかけ」には対応していない。

 電源をOFFにしておかなくても番組表データを受信してくれる点も便利だ。地上波EPGを採用した競合製品のほとんどは、電源をOFFにしておかないとEPGを受信しない仕様になっているのだが、AK-G200は録画中などチャンネルを変更できない場合を除き、EPGの受信時間になると、EPG受信チャンネルに自動的に切り換え、番組表データを受信する。

 ADAMS-EPGの場合、地域によっては2日分しか番組表を配信していないから、受信できずに録画予約を行えないといった事態を避ける意味でこのような仕様になっているのだろう。ちなみに現行のRDシリーズも、基本的に電源ON/OFFに関わらず、ADAMS-EPGの番組表受信を行ってくれる。

機能はそのまま、分かりやすくなった編集/ダビング機能

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