電源スイッチはダイアル式で、左へ回すと「カメラ」、右へ回すと「再生(VTR)」「ネットワーク」の各モードで起動する。「カメラ」「再生」の両モードとも、ズームレバーの手前に配置されたテープ/カード切換スイッチで対象を選択すればいい。
本体は全体にソリッドな印象でデザインされており、光沢のあるメタリック仕上げとなっている。ホールドした際には、手にしっかりと張り付いてくれるような感触だ。また、ボディ全体で極力凹凸を排除している。もちろん、ボタンをはじめ、突出している部分は決して少なくないが、丸みを帯びさせたり、高低差を最小にとどめるよう、本体自体になだらかな斜面を作ったりと、工夫が施されている。
特に、ファインダー部の作りは見事だ。引き出し機構がないのは「IXY DV M3」と同様だが、「DCR-HC90」のように上部への出っ張りのないストレート形状を採用。ポケットに入れた場合でも、取り出す際にファインダーが引っかかってしまうことはまずないだろう。しかも、撮影時に配慮して、ファインダーが斜め上を向くようにセットされている点は従来のままだ。
また、付属の標準バッテリーでは、本体とフラットな状態で一体化できる。ただ、かなり薄型なので、持続時間が気になるところだが、液晶モニター使用時で実際の撮影をしてみても、60分テープを使い切るまでの持続が可能と、必要十分なレベルに達している。
全体的な機能や操作方法は、従来機種と同様の流れだが、メインメニューは一新された。テキストを主体としたシンプルなスタイルから、アイコンを多用したものへ変更され、より親しみやすくなっている。
絞り優先AEやシャッタースピード優先AEも用意された9種類のマニュアル撮影モードはもちろん、9点の測距枠を多彩に利用して、確実なピント合わせが可能な9点AiAF機能や、カード記録時は評価/中央部重点平均/スポットの3種類から選べる測光モード、AEB(露出を自動的に前後1/2段変えつつ、3枚連続撮影)を含むドライブモードなど、スチルカメラ寄りの機能が充実しているのは従来どおり。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR