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長時間動画やシーンモードで“遊べる”薄型デジカメ――「オプティオS6」レビュー(2/5 ページ)

» 2005年11月02日 06時22分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

ボディはコンパクトだがいろんな機能を楽しめるのがポイント

 基本性能はオーソドックスな3倍ズーム機だが、何気なくいろんな機能が入っていて楽しめるのがペンタックスデジカメの特徴だ。

 まずは撮影モード。

 プログラムAE時でもISO感度、ホワイトバランス、自動追尾AF(AF枠が被写体の動きを追いかけるので、それを見て、AF枠が緑色になったタイミングで撮影するのだ)、シャープネス・彩度・コントラストの調整が可能だ。

メニューはシンプルだが必要な設定はしっかりできる。カスタムホワイトバランスも可能

 撮影モード切替には十字キーの下を押すと入る。

 これがなかなか派手で楽しい。プログラムAE、動画、音声、夜景といったもののほかに、風景、花、ポートレート、ペット、料理といったシーンが用意されているのだ。

カラフルなシーンモード画面がオプティオの特徴。動画や音声もここでセットする。右下にフレームつき撮影機能まである

 ペットモードはペンタックスならではのもので、白いペット・黒いペット・グレーのペットと細かく選べる(犬と猫それぞれ用意されているが、中身は同じだろう)。ペットモードにするとペットの色によって露出の傾向が変わり、自動追尾AFになるという具合だ。風景モードにするとコントラストとシャープネスが上がるし、料理モードにするとやや露出がプラスに補正され彩度が上がるなど細かくコントロールしてくれる。

 うれしいのはグリーンボタン。グリーンボタンを押すとすべての設定がフルオート状態に戻るというのがもともとの機能だが、中級以上のユーザーに向けて、グリーンボタンのカスタマイズが可能になっている。

グリーンボタンは撮影設定クリア(つまり初期設定のフルオート状態にする)だが、マニュアル系の操作が多い人のためにFn設定ボタンとしても使える。この場合は十字キーそれぞれに好きな機能を割り当てられる
Fn設定にしたグリーンボタンを押すと四方向の機能が表示されるのでそれに合わせてボタンを押すだけ。このショートカットは便利

 用意されているのは動画・静止画の切替ショートカットとfnボタン。fnボタンは同社デジタル一眼レフでも採用されているボタンで、fnボタンを押すと十字キーの4方向に割り当てられた機能をダイレクトに呼び出せる。fnボタン→十字キー→上下キーで選択という操作でISO感度やホワイトバランス、露出補正が変更できるので便利なのだ。十字キーに割り当てる4つの機能はカスタマイズ可能だが、ISO感度、WB、露出補正、AFモードあたりがいい感じかと思う。

 ちなみにWBは各種プリセットのほか、カスタム設定も可能。ISO感度は64〜400の範囲でセットできる。

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