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音質面でのコストパフォーマンスの高さは健在――オンキヨー「BASE-V15X」サラウンドシステム特集(2/3 ページ)

» 2005年12月29日 19時06分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 AVコントローラーは、奥行きだけは287ミリと結構あるものの、幅155ミリ・高さ94ミリとコンパクトに収まっている。背面の音声入力端子は光角型デジタルが3基のほか、MDやCDRなどを接続できるよう、入出力対応のアナログ端子を2基装備。これに加え、DVD/CDという名称の端子では、通常のアナログ2ch接続のみならず、5.1chプリ入力にも対応する。この製品ではドルビーデジタルだけでなく、DTSやAACの再生も可能なため、外部デコーダの類を利用する必要性はないが、DVDオーディオ/スーパーオーディオCDプレーヤーやPC(マルチチャンネル音声のWMVを視聴する場合など)との5.1ch接続が必要な場合には、重宝するだろう。

photo 幅155ミリ・高さ94ミリとコンパクトなAVコントローラー(ただし、奥行きは287ミリ)。前面の面積が小さいわりには、各種ボタンのほか、ディスプレイ部もしっかり装備している
photo AVコントローラー側の端子は、光角型デジタル音声入力が3基、アナログ音声入出力が2基、マルチチャンネル対応音声入力のほか、内蔵ラジオチューナー用のFM/AMアンテナもある

 AVコントローラーとサブウーファーは、付属の専用接続ケーブル(長さは3メートル)でつなぐ。とはいえ、音声伝送自体は通常の5.1chプリアウト/プリインで、単なるRCAピン−ピンの6本だが、サブウーファーコントロール用のミニジャックも一緒に束ねられている。スピーカー端子は、当然ながらすべてサブウーファー側にある。付属ケーブルは、フロント/センター用が3.5メートル、リア用が8メートルだ。ケーブルは両端とも2芯のバラとなるが、端子はすべてプッシュ式なので、接続は容易にすむだろう。

photo サブウーファーの背面には、AVコントローラーからの5.1chプリ入力と、フロント/センター/リアのスピーカー端子を装備。電源スイッチはなく、AVコントローラーと連動するようになっている
photo サブウーファーは、16センチコーン型ユニットが底面に取り付けられている。出力は25ワット
photo スピーカー端子は、スピーカー側、アンプ側ともプッシュ式ターミナルとなる。その上にあるのはバスレフダクトだ。「BASE-V10X」ではサブウーファーのみスリットダクトを装備していたが、この製品では全スピーカーに採用

 初期設定は、フロントL/R、センター、リアL/R、サブウーファーの音量調整(−12〜+12の範囲。サブウーファーのみ−30〜)のほか、ディレイ調整を行えるよう、フロント/センター/リアスピーカーの距離設定(0.3メートル単位で、0.3〜9メートルの範囲)もある。環境にもよるだろうが、音量バランスは、初期状態(全スピーカーとも±0dB)ではセンターだけがかなり大きめに感じられた(通常の横並びの設置では、フロントL/Rに比べて、センターがやや近くなるため、多少は大きくなるものだが)。

photo センターも、8センチウーファー(A-OMFコーン)+2センチツイーター(改良型バランスドーム)と、ユニット自体はフロント/リアと同じだが、2ウエイ3スピーカー構成になっている

各ユニットの音質面の確かさはもちろん、パッケージ全体における音のバランスが見事

 サラウンドモードも「BASE-V10X」と同じで、デジタル5.1ch信号(ドルビーデジタル/DTS/AAC)に関しては、ダイレクト出力か、ステレオへのダウンミックスのみ。2chソースでは、「STEREO」以外に、「ドルビープロロジックII」(MOVIE/MUSIC)によるサラウンド効果も適用可能で、ほかにDSPサラウンドとして「HALL」「LIVE」「STUDIO」「DRAMA」「ALLCH ST」「FULL MONO」が用意されている。

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