リモコンの「スタート」ボタンを押すとほぼ全ての機能を呼び出せるメニューが表示され、4方向ボタンと決定ボタン、戻るボタンでメニュー、項目間移動、設定作業をほぼまかなえる。操作していて「多少まどろこっしいな」と思わせる部分もあるが、番組表や録画番組の一覧、予約一覧に関してはダイレクトに呼び出すボタンも備えており、これらを利用すると操作をショートカットできる。操作に対するレスポンスも悪くない。
また待機電力は大きくなるが、電源ONから約1秒で起動して操作可能になる「快速スタート」機能も備えている。待機電力を削減と利便性を両立するため、電源OFFから2時間のみ「快速スタート」が有効といった設定も可能だ。
電子番組表は、地上波アナログ放送がG-GUIDE、デジタル放送が放送波を利用する。地上波アナログ放送のみ広告スペースなどの問題もあってレイアウトが若干異なるが、基本的には縦にチャンネルが並び、横に時間軸が伸びるタイプだ。
デジタル放送では最大9チャンネル、3時間分の番組が一覧可能で一覧性は悪くない。リアルタイムで番組表が更新されるデジタル放送はもちろん、地上波アナログ放送でも番組延長に対応しての予約録画機能は備えているが、キーワードやジャンル指定による自動録画機能は備えていない。
録画予約時に便利なのは、録画時間の重なる録画予約を行おうとした時に、先に予約された録画予約を予約情報は残したまま休止にして、新しい予約を優先することができる点だ。毎週予約にしているが、今回は特番を優先するといった場合に使えるだろう。レギュラー番組の休止が多くなる番組改変期などには特に便利そうだ。
録画予約画面では、電子番組表から予約する場合でも開始/終了時間などの変更が可能だ。終了時間とは別に30分、60分といった単位での録画延長を指定することもできる。詳細設定を呼び出すと、簡易的なフォルダのように使える“グループ”の指定、繰り返し録画時の重ね録り(常に最新の録画のみが残る)の指定なども可能だ。詳細設定ではほとんどの項目で設定に対する具体的な説明が付記されており、非常に親切だと思う。
録画番組の一覧は、サムネイル一覧とリスト形式が選択可能。サムネイル一覧はチャプター一覧を呼び出すことができる。利便性が高いのはリスト形式一覧で、豊富な並べ替え機能が準備されている。また録画番組一覧はダビング時や一括削除時などもほぼ同様の機能を持ち、たとえば「データ量の多い順」といった並べ替えは、HDDが一杯なので録画済で不要な番組を削除したい、といった場合に役に立ちそうだ。
録画番組を管理できるグループ機能は6グループが利用可能で、録画した番組を自由に移動することができる。グループ名も任意に変更可能。RDシリーズが備えるフォルダ機能とは何が違うのかといえば、全録画番組の一覧とは別にグループ別の一覧が存在する点で、階層化という管理方法に不慣れな人には本製品の方がわかりやすいかもしれない。いずれにせよユーザーが任意に録画番組をグルーピングして管理できるのは便利だ。
視聴中の番組を一定時間常時録画しておき、いつでも遡っての視聴ができる機能も健在だ。残念ながら常時録画分を通常録画として保存する機能はなくなってしまったが、DVDレコーダーをテレビチューナー代わりに番組視聴時にも利用する人にはやはり便利だろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR