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これぞフルモデルチェンジ――進化したLinkPlayer「AV-LS300DW」レビュー(3/4 ページ)

» 2006年06月30日 16時36分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 デザインやハードウェア以上に大きな変更となったのが操作性、つまりソフトウェアだ。冒頭でも触れたが、上下ボタンで機能やコンテンツの選択、左右ボタンで階層移動が基本となり、ソニーの「スゴ録」などを彷彿とさせるユーザーインタフェースになった。また「戻る」キーの挙動もブラウザのように「直前の画面」ではなく、あくまで階層を遡る。より自然な動作だ。

photo ソフトウェアは10フィートUIとなりデザインも洗練された。設定やその場に応じて利用できる付加機能はリモコンのツールボタンを押すとポップアップする形式に変更されている
photo フォルダはアルバムという扱いになり、「全てのビデオ」を選択することでフォルダ階層を無視して全てのコンテンツを一覧可能。先代モデルにあった一覧性重視の「HDモード」はなくなったが、リモコンの「前」「次」でページスクロールが行える。操作に対するレスポンスも良好だ。なお、一覧の右側に赤いマークのあるコンテンツは、レジューム再生が可能なことを示している

 旧モデルでもサーバソフトに「Advenced Server」を用いた場合に利用できたレジューム再生の機能も拡大された。最新の10件の動画コンテンツに対して有効になり、再生位置を記憶していることを一覧でも確認できる。サーバーソフトに「Dixim」を利用している場合に限定されるが、本製品の電源をOFF/ONしても有効であるなど、実用性は高い。

photo リモコンの情報ボタンを押すと画面下部にタイムバーが表示され、もう一度押すと画面上部にコンテンツ情報を表示して動画再生も可能に。早戻し/早送り再生時などにも表示されたままなので、全体の2/3の位の位置まで早送り、といった操作も簡単

 基本操作もより充実した。DivX、WMVといった動画ファイルでも、「早戻し」や「早送り」が快適。2x/4x/8x/20x/50xという選択可能な速度に対し、ほぼリニアに動作するようになった。またDivXでは初回動作時に発生していたバッファリングの時間もなくなっている。さらに「スキップ」ボタンを使った15秒スキップも、MPEG、DivX、WMVすべてでほぼ正確に動作するようになった。プライベートルームでPC録画したテレビ番組を本機で再生するような場合でも、CMスキップ操作が楽だ。

photo 静止画はサムネイル一覧が可能。表示中にリモコンの再生ボタンを押すとスライドショーに切り替わるなど、UIも分かりやすい

 音楽再生機能にも専用画面が表示され、より“らしい雰囲気”になった。再生中でも同一画面の一覧内なら再生を停止せずにフォーカスを移動し、次に再生する曲を選択できる。画像再生もサムネイル一覧となり、より一覧性が高くなった。D3/D4出力(HDMI含む)では最大1280×780ピクセルでの表示が可能だ。

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