液晶サイズが大型/高精細化されたため、撮影画像の見やすさは大きく向上している。とはいえ、基本的には最近のキヤノン製デジカメと機能面で大きな差異はない。
大きな特徴はホイールを使った画像送り。一部のEOSシリーズと同等の使い勝手といえるが、拡大再生中に十字キーで画像の中心を移動し、ホイールで前後の画像にそのまま移動できるので、ピントやブレのチェックで使いやすい。
等倍表示時にホイールを回すと、ちょっと独特の画像送り画面になり、素早く画像移動するのに使いやすい。1画面ずつの画像送り時にはこの効果はちょっと過剰演出なので、そういうときは十字キーの左右ボタンを使うといい。大きく移動させるときにはホイールが便利だ。
サムネイル表示はキヤノン伝統の1画面9コマ。カーソルのある画像がちょっと大きくポップアップする仕組みは、最近の製品としてはおなじみ。
大量の画像を保存している際に便利なジャンプ機能は、インタフェースが改善された。ジャンプ機能は、日付別/マイカテゴリー別/フォルダごと/動画のみ/10枚ごと/100枚ごとといった形で画像を抽出して表示できる機能だが、特に日付別の表示が改善。日付とその日に含まれる写真の枚数がバー表示され、分かりやすくなった。
マイカテゴリーは、人物/風景/イベントごとに自動的に画像を分類、管理しやすくしてくれる機能だ。「自動カテゴリー」設定をオンにしておくと、スペシャルシーンプログラムがポートレートやナイトスナップなどの時は「人物」に、風景/夜景などの時は「風景」に、スポーツやスノーなどの時は「イベント」にそれぞれ自動分類してくれるほか、(恐らく)顔認識で撮影された画像は「人物」に分類される。
基本的にシーンプログラムを使わないと、「人物」以外に分類されないのが残念だが、再生中にイージーダイレクトボタンを押すとマイカテゴリーの分類画面が表示され、手動でカテゴリー設定を行うこともできる。
分類した画像は、ジャンプ機能でひとまとめにして表示したり、カテゴリーごとに削除、印刷したりできるほか、付属の画像管理ソフト「ZoomBrowser」「ImageBrowser」で管理する際に自動でカテゴリーごとに分類される。
再生機能といえば、撮影直後のレビュー画像の「フォーカスチェッカー」がなかなか便利。画像全体と、ピント位置を拡大表示した2画面を同時に表示してくれるので、構図とピントを同時に確認できる。
拡大位置は任意で移動でき、複数のピント位置があった場合はメニューボタンを押すたびにピント位置が移動するのも便利だ。
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