プロはどんなカメラやメモリカードを選ぶ?――3人のプロ写真家インタビュー(2/3 ページ)

» 2007年02月26日 18時00分 公開
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photo 織本知之氏。1972年千葉県生れの房総育ち。日本ジャーナリスト専門学校樋口健二ゼミを卒業し、現在はフリーカメラマンとして活動中。得意な撮影ジャンルはあっさりとした取材モノで、不得意ジャンルはうるさいクライアントが後ろに控えてる撮影。愛唱歌は「雪の進軍」。(社)日本写真家協会会員。モーターマガジン社「月刊カメラマン」やワールドフォトプレス「monoマガジン」に連載記事を執筆

 織本知之氏は、動物写真を得意とするフリーカメラマンだ。といっても平山氏のようなペットではなく、自然の動物である。平凡社アニマ賞を受賞した猿の写真のほか、野鳥や水生動物など日本各地の生き物をライフワークとして撮り続けている。氏のワイルドな風貌からは大きくて重い機材一式を連想しがちだが、実は小さくて軽いカメラを愛用している。現在のメインカメラはオリンパス「E-500」だ。

 「昨年たまたまE-500を試用する機会があり、すぐに気に入ってそれまでのキヤノン一式から乗り換えました。山の中を長時間歩き続けることが多いので、カメラやレンズはできるだけコンパクトにまとめたいのです」(織本氏)

 使用頻度の高いレンズはシグマの望遠ズーム「APO 50-500mm F4-6.3 EX DG/HSM」だ。フォーサーズマウントでは100〜1000ミリ相当の画角となり、重量は1840グラム。ボディと合わせると2キロ以上あるが、ほかのシステムで1000ミリの画角を得ようとすればさらに数倍以上の重量になる。アウトドアで気軽に持ち運べる超望遠ズームとしては、現状ではこの組み合わせがベストだという。

 ほかによく持参するレンズは、オリンパスの標準ズーム「14-54mm F2.8-3.5」と魚眼レンズ「ED 8mm F3.5 Fisheye」。魚眼は多用すると飽きられるが、ここぞという時に華のある絵を撮れる点が気に入っているという。さらにサブボディの「E-300」、人物取材用の小型ストロボ2台と傘、スタンド、メモリカード4枚、懐中電灯、アーミーナイフ、靴下などが常にカメラバッグに入っている。靴下は、突然の遠方撮影の依頼でもすぐに対応できるようにするためだ。

photo シグマの望遠ズーム「APO 50-500mm F4-6.3 EX DG/HSM」で撮影した織本氏の写真。使用カメラは「E-500」。携帯性と使い勝手のよさ、ホワイトバランスの設定のしやすさなどが気に入っている
photo 8mmの魚眼レンズ+「E330」で撮影。魚眼や超望遠ズームなどキワモノ的なレンズが好みとのこと。これからのデジカメには画素数を上げることよりも、高感度の画質をいっそうきれいにして欲しいという

 織本氏の作品は、主に雑誌媒体で発表している。A4サイズまでの掲載が主体なので、E-500の800万画素で不都合はなく、RAWではなく90%以上はJPEGオンリーで撮るという。「今日撮影して、また翌朝から撮影。そんな毎日ですから、じっくりRAW現像する時間はありません。それよりも家で家族と過ごす時間を大切にしたいですね。現場でホワイトバランスをきっちりマニュアル設定すれば、JPEGで狙い通りの色を得られます」(織本氏)

 そもそも織本氏がカメラマンになったきっかけがユニークだ。「カメラが好きでカメラマンになったのではありません。昔から山歩きが好きだったのですが、手ぶらで山に行くと不審な人だと誤解されることがあります。カメラさえ持っていれば、それっぽく見えるでしょう」(織本氏)。写真にはこだわるが、カメラ自体には特に大きなこだわりはないという。

 とはいっても趣味の写真ではなく、プロの商売として撮影だ。仕事ならではのシビアさも当然あるだろう。撮影の際に気を付けていることを聞いてみた。「以前使っていたカメラとカードで、画像が読み出せないエラーがありました。以来メモリカードの管理には十分に気を付け、信用できるブランドのカード以外は使わないようにしています。今は、これまで一度もトラブルがなかったサンディスク製のカードで統一しています。これだけは機材に関する私のこだわりです」(織本氏)

 「その上で、仕事で重要人物を撮る時や、2度と繰り返されない大切なシーンの撮影では、撮った後にすぐにカードを抜き、そのカードはその日は使いません。ですから大容量のカードを1枚持つよりも、1Gバイト程度のカードを数枚揃えるようにしています」(織本氏)

photo 織本氏のある日の撮影機材一式。手間にある白い紙は、障子紙で自作したホワイトバランス設定用のカード。その上は、リチウム電池「CR123A」を3本セットできるオリンパスのバッテリーホルダー
photo サンディスクのコンパクトフラッシュカードを愛用。後ろに見える密封形のハードケースに入れて持ち運んでいる。重いノートパソコンやポータブルストレージを使うより、カード容量と枚数、信頼性を重視

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日