KDDI,CDMA2000 1xサービス詳細を発表──カメラ付き端末も(2/2)
カメラは標準装備に動画やGPSのサービスを昨年12月からスタートしたKDDIだが,契約者数は思うように伸びず,1月,2月とJ-フォンに詰め寄られている(3月7日の記事参照)。その差はわずか12万人あまりで,間もなくJ-フォンに逆転されるのではないか,と見る人も多い。 しかし小野寺氏は「(J-フォンに抜かれることは)あり得ないことだと考えている」ときっぱり。今回わずか1機種だが,カメラ付きの1x端末をリリースすることで“写メール”を追撃する構えだ。 4月1日時点では,「A30012CA」のみがカメラを内蔵しているが,「今後はA3000,A5000シリーズについてはカメラを装備する方向で考えている」(井上氏)。さらに,ムービー対応も夏くらいに予定していると言う。 カメラ内蔵端末では,画像のヘッダ部分に位置情報が記載されている。これを活かして,「家族と一緒に思い出の場所を保存」する日記帳サービスや,写真を撮影して送信すると,写真と地図を同時に表示するサービスなどを予定している。 「写メールは技術というよりも,マーケティング面で成功した。(KDDIでも)今回はマーケティングを優先する」(小野寺氏)
今後は非音声通話,固定網との連携今回は音声端末のみの発表だったが,期待されるのは非音声のデータ通信市場。井上氏は「自動車市場は重要。今後非常に伸びる」とした上で,今回法人向けに設置するソリューション本部が「1xの組み込み市場もにらんでいる」(井上氏)と言う(2001年12月の記事参照)。 また,DIONブランドで提供しているADSLサービスにも言及。「固定とモバイル両方を使えるソリューションを求める声が多い」(小野寺氏)ことから,「DION,auどちらでも同じメールアドレスを利用できるサービスを年内にも提供」する方針。“モバイル&IP”の方針通り,固定接続と無線接続の両方を一社で手がける同社ならではのソリューションを提示していく姿勢だ。
関連記事 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |