Bluetooth，SDカードスロット──2つの武器を得たiPAQ上位モデル（2/3）

【国内記事】

2002年3月13日更新

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CFジャケットは付属せず，カバーパックが付属

　本製品では旧製品に付属していたCFスロット付ジャケット（国内モデルのみ）は付属せず，代りといっては何だが半透明の前面カバーを備えるカバーパックが付属する。iPAQの代表的なオプションは量販店なら在庫販売される例も多く，CFスロット付きジャケットの入手性は悪くないが，CFタイプのカード一体型PHSを利用するユーザーは購入時に注意が必要だ。

　カバーパックは軟質プラスチックで半透明の前面カバーを備え，装着してもそれほど大きさが変化しない。前面上部の一部と上面，底面以外はしっかり保護して，旧製品に付属していたソフトケースよりは見かけもよく実用性も高いだろう。もちろん旧製品でも使用できるので，欲しいと思う人も多いのではないだろうか。

半透明のカバーを備えるカバーパック。装着すると一回り大きくなってしまう感じだが，ソフトケースなどよりはずっとコンパクトに携帯できる。このままベルトにつけられれば，と思うのは贅沢か

カバーパックを装着すると厚みが特に気になるが，従来のCFジャケットと比較してもずっとスリム。ほぼ全体を覆ってくれるので保護機能も高そうだ

クレードルの互換性はなくなったが，USB/シリアル兼用に

　付属のクレードルは旧製品とデザインはほとんど変化していないが，互換性はない。これはクレードルと接続するコネクタ部分が変更され，電源供給部もここに統合されたからだ。従って旧製品向けの本体と直結する通信ケーブルやACアダプタは利用できない。

　この変更に合わせてクレードルにはちょっとしたギミックが追加された。本体のみでクレードルにドッキングさせる場合には，形状に合わせてガイドをポップアップさせるようになっている。これはクレードルがジャケット装着時に合わせたサイズになっているからだ。旧製品では2カ所のコネクタで（通信，電源供給）接続していたのでこのようなギミックは必要なかったのだが，このコネクタが1つに変更されたため必要になったようだ。

　またクレードルはUSB/シリアル接続兼用となった。今となってはUSBよりもシリアルポートを備えないPCの方が多いくらいだが，OS側の対応の問題もあり，まだまだシリアル接続の需要も多いのだろう。二股に分かれたコネクタ部が邪魔と思えないこともないが，歓迎すべき改良だ。なおACアダプタは旧製品から変更されていない。

デザインに変化はないが，コネクタ部が変更されたクレードル。接続もUSB/シリアル兼用になった

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[坪山博貴，ITmedia]

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