Javaアプリ事始め 第6回:
2Dグラフィックスしよう その2(3/3)

【国内記事】 2002年4月12日更新

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2Dグラフィックスを使ったゲームサンプル

 今回紹介するJavaアプリはこちらです。jadファイルなどをダウンロードしてください(ZIP圧縮されています)。

 このサンプルでは,スプライトデータを9つ定義しています。そのうち8つは2パターンの「づけ」です。それぞれ8×8のスプライトデータを4つ使用して16×16の1つのキャラクターを表現しています。これら2つを描画時に切り替えて表示することで,「づけ」が走っているようなアニメーションになります。


 キャラクター「づけ」その1


キャラクター「づけ」その2

 もう1つは敵キャラに相当する塗りつぶされた円です。こちらも8×8のスプライトデータです。この円データは描画時にカラーパレットを切り替えることによって赤,黒の2種類の円に流用しています。


 黒円(左)と赤円(右)

 これ以外にスプライトではないPNG画像で木を表示しています。このPNG画像は透過PNGです。木のイメージの矩形の周りの部分は透過表示されます。


 木(透過PNG画像)

 それから三角マークがありますが,これは全角文字を表示させることで代用しています。

 ゲーム画面はいくつかの重ね合わせが存在します。それぞれを重ね合わせのための仮想面のことをプレーンと呼びます。このサンプルでは一番背面のプレーンが空,その次のプレーンが地面,木はその上のプレーンと,空と地面の間のプレーンの両方です。木は画面下から出現し,最後は空と地面の果てに消えていく表現をしているので,最後はプレーンが切り替わっています。その上のプレーンに「づけ」と赤黒円が配置されます。スコア表示と「づけ」を操作する三角が最前面です。

 このゲームの操作法は,左右キーで三角マークを移動させ,それを中心にして周期的に左右移動する「づけ」をうまく操ります。赤い丸に触れるとスコアが1増えます。黒い丸に触れるとゲームオーバーです。ゲームオーバー時は「づけ」のスプライトデータを回転させて表示しています。


ゲームオーバー

ソースコードを以下に示します。詳細については,「J-PHONE Javaアプリ プログラミングガイド」を参照してください。

Sample2Ds.java

Sample2Ds.jad

 今回は2Dグラフィックスを使ったゲームについて解説しました。2Dグラフィックスで作れるゲームの可能性について理解していただけたと思います。2Dグラフィックスを駆使して今回のサンプルの完成度をはるかに越えたいろいろなゲームを作成してみてください。次回もお楽しみに。

執筆者紹介 コネクト 伊藤広明
株式会社コネクトは,携帯電話向け技術,特に携帯電話向けJavaに特化した開発会社です。ゲームなどエンタテイメント性の高いコンテンツ系ソフトウェアから,ビジネスエレクトロニックコマースに主眼をおいたアプリケーションに至るまで,幅広い分野の携帯電話向けJavaアプリケーション開発・サーバ開発にはじまり,クラスライブラリの開発,各種ツール類の研究開発,携帯電話向けJavaの開発ノウハウを活かしたコンサルティングも行っています。

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