“テレビを外に持ち出せる”新バイオC1ファーストインプレッション

【国内記事】 2002年4月17日更新

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ポートリプリケータも進化

 実は,バイオC1でテレビを録画するにはアンテナを接続する必要がある。テレビチューナー自体は,C1内部ではなく付属のポートリプリケータに搭載されているようで,壁のアンテナコネクタとポートリプリケータを接続すれば接続は完了する。


バイオC1には,長いアンテナ接続ケーブルのほかに,市販のアンテナ接続ケーブルをポートリプリケータ用のミニジャックに変換する変換プラグも付属している。接続に迷うことはないだろう。ただし,家庭のテレビやビデオデッキとアンテナを共用する場合は,市販のアンテナ分岐アダプタなどが必要になる


このポートリプリケータは,従来品から少々変更され,よりコンパクトな形状になった。C1に接続するコネクタを半収納することもできる。コネクタは,アナログディスプレイ出力,イーサネットポート,USB,アンテナ入力(ミニジャック),AV OUT(ピンプラグ),AV IN(ピンプラグ)と豊富

外でテレビを見るために……

 バイオC1のGigaPocket機能は,想像以上の完成度といえるだろう。テレビを見る,録画する,再生する,といったところは不満のないレベルだ。もちろん,非力なノートPCのため,録画や再生といった操作には多少もたつきがあり,GigaPocket機能を使っている間にPCとして作業を行おうとすると,相当イライラすることは覚悟する必要がある。

 それよりも,録画したテレビを外で見る,というコンセプトに少々疑問を感じたことを最後に書き添えておこう。というのも,当たり前の話だが,録画したテレビを見るためにバイオC1を持って歩いていると,その間のテレビを録画することができないのだ。

 自宅に据え置いているビデオデッキやデスクトップバイオと違って,仕事を終えて家に帰り,録っておいたテレビを見る──という用途には,今ひとつバイオC1は適さない。なにしろそのためには,C1を家に置いておかなくてはならないからだ。

 多少突飛な使い方としては,(試してはみなかったが)小型のテレビアンテナとポートリプリケータもバイオC1と一緒に持ち歩いて,“持ち歩き可能なテレビ&デジタルビデオデッキ”にすることも可能かもしれない。

 新バイオC1は,既に“ミニノートPC”というくくりからは完全に外れた製品に仕上がった。何しろ,内蔵カメラにBluetooth,メモリースティックスロットにMPEG-2ハードウェアエンコーダを搭載し,テレビの視聴/録画/再生までこなしてしまうのだ。「Crusoe搭載のミニノート」というと,動作速度的な不満をよく聞く昨今だが,新バイオC1はパソコンというよりも,さまざまな活用ができるモバイルデジタルAV機器と捉えるほうが正しいだろう。

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[斎藤健二,ITmedia]

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