ストレートより薄い16.8ミリの衝撃〜「P504i」(2/2)
P504iが、単に薄いだけの504iかというと、そんなことはない。薄い液晶部には、2.1インチのTFT液晶が搭載され、その裏には大型の背面液晶が載っている。背面液晶を操作するボタンも背面に設置され、“いったい内部の部品はどこにあるの?”とさえ感じる。
そして、驚くのは液晶のクオリティだ。スペックとしては6万5536色表示の半透過型TFT液晶であり、504iシリーズの中では平均的。解像度も、504iの中では標準的といえる132×176ピクセルだ。しかし、バックライトの輝度が非常に高く、鮮やかにくっきりと画面が表示される。
ちなみに、バックライトは3段階に切り替え可能。15秒経つと、低輝度に切り替わり、5分程経って初めて消灯する(時間は設定可能)。半透過型のため、バックライトが消えても日光下などでは閲覧できる。
P504iは32和音のPCM音源を搭載し、着信ボイスにも対応。この薄さでありながら、着信メロディ用にツインスピーカーを装備。液晶の下に見えるのが、開いたときに着信メロディを聞くためのフロントスピーカー。ただし、ダイヤルキー側にあるスピーカーらしきものは「折りたたんでいるときに、スピーカーの音響効果を高める」ためのものだという スピーカーは音量もかなり大きい。ただし同時発音数は高いものの、スピーカーの口径不足か、低音域が弱いように感じた。
ここまで革新的なハードウェアを揃えてきたP504iだが、内蔵ソフトウェアのほうは、目立った進化は少ないようだ。詳しくは別の記事でお届けするが、アドレス帳などはこれまでの形式を踏襲しており、着信音の設定もグループ別にしかできない。 さすがに松下製端末の弱点といわれていたかな漢字変換機能は強化が図られ、予測変換、大文字/小文字切り替えボタン、さらに辞書ダウンロードまで備えた。また、複数人とチャットのようにメールをやりとりできる「チャットメール」機能が搭載されているのは面白そうだ。 また、こちらも別の記事で補足するが、iアプリの起動が極端に高速なのもP504iの特徴。Java VMが立ち上がる際のコーヒーマークが一瞬しか見えないほどだ。iアプリ自体の動作には、そこまでの差は感じなかったが、全般に高速なのは間違いない。iアプリの待ち受けが可能な504iシリーズでは、iアプリの起動の速さが、待ち受けアプリ(5月21日の記事参照)の快適さに直結していることも、P504iを語る上で忘れてはならないだろう。
(左)サイズといえば、ACアダプタも変わった。見落としがちだが、サイズが二周りほど小さくなっている。左から、N503iS用、N504i用、P504i用。(右)まるでストレート端末のようなクレードル。充電中でも背面液晶が時計として利用できる 関連記事 ドコモ「P504i」発表。6月5日発売 ドコモの504i端末5機種を写真でチェック 504iの“待ち受けアプリ”とは何なのか 504i総力特集 [九条誠二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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