カジュアルCLIE「PEG-SJ30」〜ファーストインプレッション(2/3)しかし、サイズや重さ以外の部分で「持ち運びやすくなった」ことを感じさせる部分がある。それはデザインや外郭素材が変更されたところだ。 SJ30のボディはプラスチック樹脂で形成されている。チープな感じが出ないよう、うまく表面加工されているが、アルミ合金のTシリーズやマグネシウムで覆われているNRシリーズと比べると高級感は感じられない。 しかしこれが「慎重に扱わなくては」という緊張感を薄れさせ、気分的な持ち運びやすさを向上させている。もちろん、人それぞれ感じ方や考え方が異なるため、あくまで筆者の印象にすぎないが、T/NRシリーズよりはラフに使えそうな感じを受ける。 SJ30はCLIEの従来シリーズとは異なる印象を受けなかっただろうか。これまでのCLIEはアルミやマグネシウムなどを使い、形も近代的なラインを描いており、どちらかといえば「カッコイイ」や「セクシー」といったイメージがあった。PEG-SJ30は、見た目のコンパクトさに加え、うねりのない丸みを帯びたデザインから「カワイイ」「キュート」という言葉がぴったりだ。性能や機能だけでなく、デザインからも機種を選べるようになったことは喜ばしい。
SJ30のハードボタンは、上下ボタンがユニークなTシリーズや、オープンスタイルで使い勝手がいまひとつのNRシリーズより使いやすい。使ってみた感じはNシリーズと似ている。 電源ボタンは上部面にあるため目が届きにくく、自然にオン/オフできるようになるには多少慣れが必要だろう。ジョグダイヤルはBACKボタンがTシリーズのように固めで、指先でしっかり押し込む必要があった。
液晶は320×320ピクセル表示可能なハイレゾ対応の「バックライト搭載半透過型TFT液晶」。ソニーによれば「肌色をきれいに出せるよう、やや赤を強めにした色合い」とのことだが、試作機では筆者の「PEG-NR70V」の発色に似たものだった。 バッテリーは従来シリーズの「リチウムイオンポリマー充電池」ではなく「リチウムイオン充電池」へ変更されている。バッテリーの持ちは「通常使用時約12日間」と、音楽再生機能のないCLIEとしては標準レベルだ。 メモリはスタンダードとなりつつある16Mバイト。CPUはDragonball VZ/33MHzで、NRシリーズやT650Cの66MHzに比べると劣る。また、音楽再生やJPEG処理で利用されるDSP、Tシリーズ以降は標準になると思われたFM音源、バイブレーション機能といったものも搭載されてない。これらは利用シーンやコストパフォーマンスを考える際のポイントになる。 [濱田宏貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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