AirH"でも待望のデータ圧縮サービス開始(3/3)ただしGIF画像への対応は全く異なる。bモバイルではGIF画像の実体をJPEG画像に変換してしまっており、これが圧縮率の高い理由でもある。反面、PRINと比較すると画像品質は低くく、一長一短だ。もっともWeb上の画像はJPEGが主流になりつつあり、GIFは記号的な小さな画像への利用が中心。WebアクセスにおいてGIF画像への対応の違いは大きな影響を与えないだろう。 ddi4.png 右からPRINで圧縮大・圧縮最大、bモバイルのmichelleで圧縮されたGIF画像。圧縮大ではまだ細かい文字も読めるが、それ以外は読み取れない。圧縮最大ではモノクロとなり、大き目の文字も潰れてしまっている
ではデータ圧縮サービスの本来の目的である体感通信速度はどうなるのだろうか。ここではデータ圧縮なしの場合のコンテンツサイズと、データ圧縮サービスを利用した場合の受信時間から体感通信速度を割り出してみた。ここでもbモバイルを加え、AirH"では32Kパケット、128Kパケットの両方で検証を行っている。 体感通信速度にもしっかり圧縮率の設定が反映されている。128Kパケットでは、ニュースサイト閲覧時に圧縮率大がデータ圧縮なしに対して1.6倍の体感通信速度となった。特に効果が大きいのは32Kパケットで、圧縮率大ではニュースサイトでもデータ圧縮なしに対して約1.8倍の体感通信速度だ。128Kパケットの「データ圧縮なし」や「圧縮率小」よりも体感通信速度は速いということになる。 もっとも、これらの体感通信速度には少々疑問もある。圧縮率に対して体感通信速度の伸びが小さい点だ。確かにコンテンツを構成する要素が多いニュースサイトなどでは、個々のデータのリクエストに要する時間は変わらない。しかし今回の検証ではGIF、JPEG画像のデータは1つだけである。 考えられる原因は、専用サーバでのデータ圧縮に時間がかかり、データのリクエストから受信までにタイムラグが発生してデータの流れにムラが発生しているということだ。圧縮率が高ければ高いほど圧縮には時間を要することになるから、タイムラグも大きくなり結果的にデータ受信速度が低下している可能性がある。
PRINのデータ圧縮サービスは確実に体感通信速度を向上させることが分かった。ISPとしてPRINを利用しているユーザーなら追加料金も発生しない。 半面、PRIN以外のISPを利用しているユーザーは迷うところだろう。PRINを利用すると、最大月額1500円の料金が追加で発生することになるからだ。特に現在32Kパケットのユーザーは、月額1500円の追加でデータ圧縮サービスを利用するか、プラス月額3500円で128Kパケットへ移行するかで大いに悩むのではないだろうか。128Kパケット対応のCF型端末が登場したことも、うれしい悩みに拍車が掛かるところだ。
関連記事 DDIポケット、「データ圧縮機能」をPRINに導入 AirH"の体感通信速度を向上するサービスが無料で提供される。流れるデータを圧縮するもので、Web表示時間が最大で2分の1から3分の1になるという bモバイルの新Webアクセラレータ「Michelle」の実力は? 128K本サービスを前に、bモバイルの日本通信が新しいWebアクセラレータを追加した。試験サービス中の128Kサービス、以前からのWebアクセラレータも合わせて、その性能をチェックしてみた。 bモバイルのメール・ブースター「Venus」をチェック 送受信するメールを自動的に圧縮してくれるサービス、それがbモバイルの「Venus」だ。新パッケージの「U100」だけでなく、従来のユーザーにも無料ダウンロードが可能になった。メール・ブースターが128Kbpsのつなぎ放題サービスをどこまで快適にしてくれるか、徹底検証してみた。 関連リンク DDIポケット Fourelle Venturi(フォーレル ベンチュリ)for AirH"-PRIN DDIポケット [坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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