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2002年10月18日　10:39 PM 更新

Mobile for KIDS
第3回 本物に負けない！ おもちゃ携帯のこだわり度（2/2）

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　だが、その交換日記もここ最近になって事情が変わってきたらしい。利用者のハガキなどを調べてみると、半分ぐらいの子供たちがメールではなく、占いやペット育成の機能だけで遊んでいる。そのため、トミーでは内蔵ソフトの種類を増やすべく研究を重ねているという。

　スタイリッシュミメルは当面、機能の拡張ではなくカラーバリエーションを増やすという戦略を取る。今回新しく追加されたレモンとラベンダーがそれで、これまでに発売されているピンク、ブルーと合わせて4色になる。また「キメキメセット」という、ホワイトボディにシールでカストマイズする商品の発売を予定しており、年末にはカラーバリエーションを一気に充実させる。

カラーバリエーションが増えたスタイリッシュミメル。「友達とは違う自分だけの色が欲しい」という最近の子供たちのニーズに応えたという

「キメキメセット」なら、若い女性がケータイにシールを貼って個性化するように、自分のミメルをかわいく変身させられる

　この背景にあるのが、実はソニーのデジタルカメラ「サイバーショット」だ。新機種の「DSC-P2」では、カラーバリエーションの充実でユーザーの選択肢を増やし、製品自体の人気を高めることに成功した（5月8日の記事参照）。このような成功例から、中身を一切変えず色の追加だけに踏み切ったそうだ。

セキュリティにこだわるタカラ

　おもちゃパソコンの市場投入で後発となったタカラは、「ミニモニ。」とのタイアップで初年度にいきなりトップシェアを獲得した。キャラクターの個性があまりに強烈なため、それだけで売れているかのように思われるが、製品自体の作りにも相当な努力の跡が見られる。携帯のキーピッチやキーストローク、質感などにはかなりこだわったそうで、「子供たちに何度も使ってもらって改良に改良を重ねた」（タカラのGIRLSマーケティング部、内田修平氏）という。

「ミニモニ。ケータイするのだぴょん」のキー部分。キーの押しやすさは確かに優れている。ちなみに、おもちゃ携帯にはいずれも漢字変換の機能はない（左）。パスワードを入れないとパソコンそのものが使えない。ここまで必要なのかという気もするが、プライバシーを気にする年頃の女の子には好印象なのだろう（右）

　特筆すべきは「ミニモニ。パソコン」のセキュリティ機能だ。個人情報を守るためだろうか、パスワードによって他人が利用するのを防いでいる。また、メールを送る相手のアドレスを入力するためには、事前に端末間での名刺交換という操作が必要になっている。メールの宛て先さえもが管理されているのだ。

　デザインは奇抜だが、「中身はしっかりと作り込んだ」というタカラの自信作も第2弾が登場。「ミニモニ。」の活躍と共に、今年もブームを巻き起こすのだろうか。

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関連リンク
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[鈴木晴代 & 江戸川, ITmedia]

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