Mobile:NEWS 2002年10月21日 06:04 PM 更新

カメラだけじゃない、「N251i」の強化点(1/2)

「N251i」は単に“カメラを付けた”だけの機種ではない。薄くなったボディには「N504i」をも超える機能強化点が散りばめられている

 カメラ付きながら20ミリという薄さを達成した「N251i」(10月17日の記事参照)。NEC初のiショット端末というところに注目が集まるが、単に“従来機にカメラを付けました”という機種ではない。「N504i」をもしのぐ、新機能をチェックしていこう。

「件名」によるメール自動振り分けが可能に

 迷惑メールが氾濫する中、注目される機能が「件名」によるメールの自動振り分けだ。iモード端末では、富士通の「F504i」が細かな設定が可能だったが(5月27日の記事参照)、N251iもメールの件名によってフォルダへ振り分けることができるようになった。


メールアドレス、メーリングリスト、電話帳のグループごと、題名(件名)、返信不可のそれぞれが、フォルダ振り分けの条件として設定できる。受信フォルダ一覧がカラー表示になったのも、ちょっとうれしい強化点だ

 ゴミ箱も用意され(10件まで)、かなりPCのメールソフトに近くなった。フォルダは受信メールが19個まで、送信メールが9個まで追加できる。送信メールのほうも、自動振り分けが可能だ。ただし送信のほうはアドレスまたはグループのみが条件として登録できる()。

 振り分けで少々気をつけなくてはならないのは、1つのフォルダに複数の条件を登録できない点。また、ゴミ箱に自動的に振り分けることもできない。


N251iには、iショットメールだけでなく「絵はがきメール」というものも用意されている。写真を選んで絵はがきメールを選択すると、フレームを選ぶメニューが現れ、続いてスタンプ、文字などの入力が促される。こうやって編集した画像を“絵はがき”としてiショット送信するものだ。仕組みは単純だが、アイデアはいい。カメラ付き端末のほとんどがスタンプや文字入力機能を備えているが、“画像を編集”してからメール送信する必要がある。「絵はがき」という名前を付け、操作の流れを整えることで、気楽に写真を加工して送れるようになった


少々気になった仕様が、iショットが失敗した場合の操作だ。iショット送信自体は、送信割合が表示されるなどフレンドリーだが、いざ失敗すると面倒。「送信失敗メール」として送信ボックスに保存されるのだが、これを再編集して送信しようとすると、再編集時に画像が削除されてしまう。iショットは送信に失敗する可能性がiモードメールに比べて高いだけに、何らかの工夫がほしかった

カレンダーは祝日が登録済み

 N251iでは、カレンダーと壁紙を重ねて表示できるようになった。地味だが、これが可能な機種はさほど多くはない。

 また10月14日や11月4日が赤く表示されているのにも注目してほしい。「D251i」や「F251i」同様、あらかじめ祝日が登録されている。携帯をスケジューラに使うかどうかはともかく、カレンダーを見るために使うユーザーは多いだけに、便利な改良だ。

 さらに要望を言うなら、好きな曜日を休日設定にできるとありがたい。「日曜は出勤だけど、代わりに月曜が休日」という人もいるからだ。「SO504i」や「A5301T」などではこうした設定を一括して行える。ただしN251iでも1日ごとの個別設定は100件まで可能だ。


待受画面を徹底的に活用しているのが、NEC製iモードの特徴。カメラ機能やメールアドレス、URLのショートカットをアイコンとしてデスクトップに置けるほか、待受画面から決定ボタンを押すことでスケジューラにもアクセスできる

めざまし時計が3つ設定可能に

 N251iは、めざまし時計も3つ設定できる。それぞれに、鳴る曜日やメロディの種類、音量を変えられるほか、スヌーズ機能も備える。こちらも、かなり完成度の高い機能だ(2001年7月の記事参照)。


 N251iは撮影した画像の表示に、サムネイルを使えるようになっていることはお伝えしたが(10月18日の記事参照)、画像を扱うさまざまな機能でもサムネイル表示が可能になっている。たとえば、待受画面の壁紙はダウンロードした画像一覧などから選ぶわけだが、ここでもサムネイルが表示される。ちなみに、決定ボタンを押すとその画像を選択してしまうので、拡大表示するには発話ボタンを押す。

文字入力の“逆順”が可能に

 細かなところでは、側面の「ホーム」ボタンを押すことで文字入力の逆順が可能になった。「え」を入力しようとして「お」まで行ってしまっても、「ホーム」を押すことで「え」に戻すことができる。

 またN504iで採用された、「ワード予測」や「T9」、ダウンロード辞書も利用できる。今となっては当たり前の機能だが、入力時にアドレス帳から人名や電話番号、メールアドレスなどのデータを引用して入力できるのも、うれしい。


 「暗闇撮影モード」なども備えるカメラ機能についても補足しておこう。

[斎藤健二, ITmedia]

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