Mobile:NEWS 2002年11月15日 09:22 PM 更新

Mobile&Movie 第38回
チェンジング・レーン「事故った。大丈夫だ、上には言うな」(2/2)


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アメリカの道路とETC

 とにかく車がないと不便なアメリカ。道路も広いけれど、それ以上に車も多く、特に通勤ラッシュの時間帯はいつも大混雑。片側4車線もある道路も車で埋めつくされてしまうのです。


 この日、私はニュージャージーからニューヨークへ向かう車に乗っていました。マンハッタンは島なので、トンネルか橋を渡らなければならず、どうしても車が集中してしまうのです。


 車が渋滞にはまってしまったのは、リンカーントンネルへ向かう途中。通行料を払うために料金所を通るため、さらに車の速度が落ちてしまうようです。


 この料金所の渋滞を少しでも減らそうと、アメリカでは「商用車専用ゲート」や「4人乗り以上専用ゲート」を分けたり、ETC(用語参照)を用いた「EZpass」専用のゲートを設置したりしています。


 ETCとは、車に取り付けられた車載機器と料金所のアンテナが交信して料金を引き落とす仕組み。キャッシュレス、ノンストップで料金所を通過するだけというスムーズさです。 左側のゲートは「CASH」のゲート。「EZpass」を使用するには事前登録が必要です。


 申し込みをすると送られてくるのが、プラスチックのカード型車載器(写真のバックミラー下)。この中のICカードに個人情報が記録されています。「EZpass」利用者を増やして料金所付近の混雑緩和するためか、貸し出しは無料。利用料金は、登録時のクレジットカードから引き落とされ、月間の利用日数が多ければ1割引きされます。


 日本でも、昨年から高速道路の料金所にETCが取り入れられていますが、アメリカほどは普及していないようです。やはりネックになっているのは、車載機器の料金。日本では一番安いものでも2万円以上するので、敷居が高いようです。道路公団では、ETC利用者の料金割引キャンペーンや、さらにETC設置料金所を増やすなど、全国規模の促進を図っています。現在、北海道から沖縄までの733カ所で運用されているので、有料道路を通る際はチェックしてみてください。

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[本田亜友子, ITmedia]

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