Mobile:NEWS 2003年2月28日 02:16 AM 更新

ウワサのカメラ付き「A1301S」、見てきました

au向けにソニー・エリクソンが投入する「A1301S」は、カメラと斬新なデザインが特徴。ボディのほとんどを覆う着せかえパネルによって、“目立つ携帯”が好きな人も、“オーソドックスな色合い”が好みの人も共に満足できる

 ソニー・エリクソンファン待望の、カメラ付き端末がついに登場する。着せかえコンセプトもさらに進化した「A1301S」だ(2月27日の記事参照)。3月下旬発売の期待の新端末を一足お先に見てきました。


ラインアップは、スペースブラック、チタンシルバー、ミスティホワイトの3色。しかし外側の大部分を着せかえパネルが占めており、どのパネルを付けるかで印象はガラリと変わる

まずは、その色に注目

 A1301Sのイメージカラーは、スペースブラック+エクストリームイエローの組み合わせ。これまでの携帯にはなかなかなかった、非常に斬新な配色だ。

 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズで企画を担当した松浦健氏(商品企画部商品企画課統括係長)は、「カジュアル感、遊び、ストリート、スポーティ」などを、デザイン上のキーワードとして挙げる。


スペースブラック+エクストリームイエローの組み合わせ。形状は「A3014S」(2002年5月の記事参照)に似ているが、よりスリムになった

 写真ではとても分かりにくいが、このエクストリームイエローは蛍光色に近い色合い。マリンスポーツの道具などに、よく見かける色だ。そしてスペースブラックは微妙に紫が入った濃い色になっている。

 一見斬新すぎるようにも感じるが、実機を見た編集部員達の評価は、そろって高い。「ポルシェとかビートルを連想させる色」「2色のコントラストがいい」「一瞬、防水かと思った」……などなど。新機種を出すたびに、新しい携帯のデザインを切り開いてきたソニー・エリクソンだが、今回も相当イケている。

 もちろん、TPOに応じてパネルを着せ替えることで、雰囲気がガラッと変わるのもA1301Sならでは。今回は、表面と裏面のデュアル着せかえに進化した。「なるべく着せ替えられるスペースを大きくして、さらに着せかえのイメージを変えたい。内側までパネルを回した」と松浦氏。


開くと、面積のほとんどをパネルが占めるのが分かる。裏面のパネルは電池カバーも兼ねている。右の写真でカメラの上に見える四角い白い部分は着信用のLED。着信時に光る。もちろん、未読メールや不在着信があった場合、端末を開いて確認するまで定期的に光って知らせてくれる(2月19日の記事参照

 ご覧のとおり、ヒンジ周辺部以外はほぼ着せ替えることが可能だ。残念ながら、従来の着せかえパネルとの互換性はなくなってしまったが、新しいパネルにも情熱が込められている。

 付属パネル、別売りパネル合わせて6色が用意された「クロコ」はその1つ。ワニ皮をあしらって凹凸がついたパネルだ。これは、本物の(かなり高級な)ワニ皮製品から型を取って作ったもの。「ジャガー」や「ダルメシアン」のように、ファーが付いたタイプも触感に訴えかける。

 極めつけは、ラインストーンだろう。宝石をあしらった飾りがパネルを囲うように埋め込まれているのだが、「鞄の中に入れていても、ほかのモノを傷つけないように、少々柔らかい素材で作った」(松浦氏)。その上で、透明度を出して光るようにするのには苦労があったという。


今回用意されるパネルの数々。もちろん、今後も限定パネルなどが投入される


いくつかのパネルに着せ替えてみた。ポップな雰囲気のものを選んでみたが、あなたはどれがお好み?


A1301Sで着せ替えられるのは外側だけではない。「A1101S」同様、液晶画面のカスタマイズも凝っている


ソニー・エリクソンのWebサイトから無料でダウンロードできる「着せかえメニュー」の一例。外側のパネルに合わせたデザインのメニューが用意されている。「A1101S」から始めた試みだが(2002年12月の記事参照)、利用率は非常に高く、一人でいくつもダウンロードする人が続出したそうだ


A1301Sのキャラクターは「ピングー」。サブディスプレイはモノクロながら、状況に応じてピングーがさまざまなアニメーションを見せてくれる。


左は「クイックメッセージ」機能の画面。これは電話着信時に「クリア」キーを押すと表示され、相手に音声で“どうして今電話に出られないのか”を伝えてくれる機能だ。A1301Sでは、メッセージの後に伝言メモを設定できるようになった。右はソニー・エリクソン製端末の大きな特徴である予測変換機能「POBox」の設定画面。NTTドコモ向け「SO211i」から搭載されている辞書ダウンロード機能が(2002年12月の記事参照)、au向けで初めて搭載された。辞書の内容などは基本的に同じものになっているという

 さて、今回のデュアル着せかえパネルには、実はカメラ搭載とも関係している。詳細は、次回の「カメラ編」で紹介するが、A1301Sの撮影スタイルは“横向き”。

 誰かを撮影する際には、表面だけでなく裏面も向けることになる。両側をカスタマイズできるようにすることで、撮影時にも“自分だけの携帯”をアピールできるわけだ。


カメラ部の写真を少々。ソニーのパソコン「バイオ」からもらった「MOTION EYE」という名前が付いている。回転具合は“第2のジョグダイヤル”。290度と回転範囲が大きく、最も手前に回せばレンズが完全に隠れて汚れることがない。レンズのガラス面は少々引っ込んだところにあり、無造作に指で回転させてもレンズに汚れが付かない工夫もされている



関連記事
▼ au、カメラ付きソニー・エリクソン端末など、ムービー対応2機種を発表
auの「A1300」シリーズ2機種が発表された。それぞれGPS、BREW機能などは搭載していないが、カメラ付きで動画に対応。「A1301S」はソニー・エリクソン初のカメラ付き端末となる

▼ 「最初だからこそ中途半端なものは作れない」〜「A1301S」のカメラ機能
ソニー・エリクソン製「A1301S」の“目玉”はやっぱりカメラだ。開発陣は、目先のスペックでなく、購入したユーザーが楽しく快適に使えることを目指した。動画専用のLSI、ライト内蔵回転カメラ……。これらに込められた工夫を聞いた

▼ ソニーエリクソンに聞く、着せかえGPSケータイ「A3014S」
ソニーエリクソン初のCDMA2000 1x端末は期待を裏切らない出来だった。カメラこそ付かないものの、大きなスピーカーと40和音、着せかえパネルの互換性を保ちながら背面液晶を搭載。そしてPOBoXなどのソフトウェアもブラッシュアップが施されている

▼ 「自分だけ」を演出できる多彩なカスタマイズ──光る携帯「A1101S」
携帯電話を買うときに、「カメラが、GPSが……」というのは分かる。しかし、auのソニー・エリクソン端末「A1101S」を手にすると、そんなことはどうでもよくなってしまうから不思議だ

▼ POBox初のメジャーバージョンアップ〜「SO212i」
携帯の予測変換機能の代表格ともいえるソニー・エリクソンの「POBox」に辞書ダウンロード機能が搭載された。POBoxと辞書ダウンロードの関係は、かなり奥が深い。辞書ダウンロードで、どのように進化したのか、そして今後POBoxはどこへ向かうのだろうか


関連リンク
▼ KDDI
▼ ソニー・エリクソン

[斎藤健二, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!