Mobile:NEWS 2003年5月30日 03:05 AM 更新

「D505i」徹底攻略〜カメラ編(2/2)


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閲覧ズームはVGAのみ

  • サイズ変更は容易か
  • 自動的にサイズ変更を行うか
  • トリミング(切り出し)が行えるか
  • 画像を拡大して閲覧できるか

 撮影した画像の編集は、ギリギリ及第点といったところ。サイズの変更は、それぞれ小さいサイズへは可能。ただし、サイズ変更以外は制限が多い。

サイズiショットズーム閲覧トリミング回転、フレーム、効果など画像編集フレーム付き撮影
iショット(S)××
iショット(L)×××
壁紙(QVGA)×××
VGA×××
SXGA××××

 撮影した画像の一部をズームして閲覧できるのはVGAサイズだけ。しかもズーム倍率などは4倍固定だ。回転したり、フレームなどの効果を付けられるのはiショット(S)と壁紙(QVGA)に限られる。

 せっかくSXGAの高解像度で撮影しても、メモ代わりに使うにはVGAにサイズを縮小しなくてはならない。自分が撮影した画像がどのサイズなのかを意識していないと、できる操作が限られるという意味でも、厳しい仕様だ。

サムネイルは12枚表示。情報表示も良

  • 画像一覧表示が簡単に行えるかどうか
  • サムネイル表示は高速かどうか
  • サムネイル表示時に、サイズや撮影日時などが分かりやすいか
  • 画像の方向を意識した保存がされるか

 撮影した画像の一覧は、待ち受け画面から[メニュー]−[データBOX]−[本体メモリ]/[メモリースティック]、あるいは、十字キーの上−[カメラ画像](本体メモリのみ)、[メニュー]−[ビジュアル]−[マイピクチャ]−[カメラ画像](本体メモリのみ)から表示できる。行き方は複数あるが、メモリースティック内の画像を見る方法は1種類なのには注意がいる。

 サムネイル表示は1画面に12枚。QVGA液晶らしくそれぞれの画像に何が写っているのかもはっきりと分かる。画面上部にはサイズやiショット送信の可否、圧縮率なども表示され、分かりやすい。ただし撮影日時やタイトルを確認するには、名称一覧表示に変更するか画像の[詳細表示]が必要だ。

 表示速度は高速な部類に入るだろう。iショット(S)2枚、iショット(L)3枚、VGAサイズ7枚をサムネイル表示させたところ表示には約4秒かかった。瞬時というわけではないが、実用上の不満はない。


撮影した画像は、複数枚選択して移動したり削除することが可能。管理は行いやすい

メモリカード内画像はiショット不可。編集後は本体に強制コピー。アクセス速度も遅い

  • SXGAなど高解像度画像を本体にも保存できるか
  • 外部メモリへのアクセスは高速かどうか
  • 外部メモリ内の画像を壁紙設定やメール送信できるか
  • 内蔵メモリと外部メモリ間で、ファイルコピーが同感覚でできるかどうか

 D505iの外部メモリ──メモリースティックDuoは、さまざまな意味で本体メモリと同等には利用できない。

 まず7.3Mバイトのデータが入った状態で、メモリースティック内の画像にアクセスしてみる。本体メモリならばすぐに表示が始まるが、外部メモリではサムネイルの表示が終わるまで、何と30秒もの時間がかかった。保存枚数が少なければ時間はかからないので、利用容量が増えてきたらPCへのバックアップなどを検討すべきだろう。購入時は、メモリースティックへのアクセスのたびごとに暗唱番号を入れる必要があるのも面倒だ(設定変更で入力不要にできる)。

 また外部メモリ内の画像はiショット送信できない。[コピー]メニューで本体にコピーする必要がある。

 さらに、外部メモリ内の画像はそのままでは編集も行えない。[編集コピー]というメニューが用意され、本体にコピーして編集することになる。本体メモリの容量には注意する必要があるだろう。

 結局のところ、D505iのメモリカードの役割は(1)SXGA画像の保存先 (2)本体メモリのバックアップ だ。外部メモリの画像を壁紙やダイアリーに設定することもできないため、限られた内部メモリをうまく使い分ける必要がある。

 内部メモリはiショット(L)100枚、またはVGA画像50枚でいっぱいになる。しかも、iアプリや着メロも同じメモリに保存するため、かなり内部メモリの容量を圧迫するのは覚悟しておいたほうがいい。

画像のメール送信は泥沼にハマる場合も

 iショット送信も、かなりつまづくユーザーがいそうだ。閉じた状態で撮影した後、本体を開くと最後に撮影した画像が表示される。ここから「サブメニュー」を選ぶことで、サイズ変更やiショット送信ができる。ただし、大きな画像のiショット送信にはまずサイズの変更が必要だ。

 たとえばVGAで撮影した画像をメール送信するには「詳細設定」から「画像サイズ」をiショット(S)か(L)に変更する。このとき、「画像サイズは戻せなくなります。保存しますか?」と脅かすようなダイアログが出るが、上書きされるわけではないので安心して「はい」を選ぼう。続いて、これまで選択できなかった「iショット送信」を選択する。はっきりいって操作は分かりにくい。


各所で「はい/いいえ」を聞くダイアログが頻繁に出てくるのはDシリーズの特徴。ここでも、ちょっと怖いメッセージが出てくるが、複数の編集を繰り返さない限り保存して大丈夫だ。元画像が消失することはない

 さらに問題なのは、この「詳細設定」では画像の回転が行えないこと。“ヨコ撮り”をうたうとおり横向きで撮影すると、画像の向きも当然ヨコになる。そのままメールで送信すると相手には横向きの画像が届いてしまう。ところが、撮影直後のメニューからは画像を回転できない。

 しかも回転できるのはiショット(S)とQVGAの壁紙サイズだけ。いったん画像を保存して、画像一覧を開き、「画像編集」−「サブメニュー」−「詳細設定」で画像サイズを変更し、その後回転をかけて、送信しなくてはならない。

 ユーザーはとにかくメールで画像を送信したいだけ。大サイズの画像でも、「iショット送信」を選んだら、「サイズを縮小しますか?」「回転しますか?」くらいは聞いてほしいところだ。ヨコ撮りのコンセプトはよかったが、ソフトウェアはまだ詰めが甘い。



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[斎藤健二, ITmedia]

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