Bluetoothが携帯電話を変える?〜Nokia 6650(2/3)
さて、ビジネス指向の強い6650だが、ここではBluetooth機能にフォーカスして見ていこう。 6650がサポートしているプロファイルは、ダイヤルアップネットワーク、ファイル転送、オブジェクトプッシュ(名刺交換)、ヘッドセット、シリアル、オーディオゲートウェイ。このうちシリアルは2系統が実装されており、片方をPC連携ソフトのPC Suiteで利用している。 PCとの間で認証を取ると、このうちヘッドセットを除くプロファイルをPC側のBluetoothサポートソフトから認識できた。画面ではヘッドセットも認識されているが、これは筆者が用意したBluetoothヘッドセットをPCが発見しているためである。 なお、ここではIBMのThinkPad T40に内蔵されているBluetoothインタフェースおよびIBM製Bluetoothソフトを利用して接続させているが、ドライバによってはすべてのプロファイルをサポートしていない場合もある。ノキアジャパンでは、6650との相互運用が確認された機種を、今後案内していく予定とのことだ。
PCもしくはPDAとの接続であれば、6650はほとんどの機種と問題なくつながり、ワイヤレスでのダイヤルアップ接続を簡単に行える。Windowsマシンと接続すれば、アプリケーションが動作する6650用に提供されるPC Suite(現在β版で正式版はユーザーに無償配布される)を通じて、6650とPDAライクな連携が行える。 6650はNOKIAの独自OSをコアモジュールとして採用しており、PCとの間でPDAと同様のシンクロナイズ機能(Outlookをサポート)を利用できるほか、PC Suiteを用いてPC上から6650のスケジューラ、電話帳にアクセスできる。連携はUSB接続、Bluetooth接続、赤外線接続(IrCOMを利用)を通じて行えるため、BluetoothもしくはIrDAを搭載したPCならば、ワイヤレスで手軽に上記の機能を利用できる。 Symbian OSを採用しているNTTドコモのFOMA Fシリーズも、Outlookとの同期やPC上のソフトからのメモリ編集、データ交換などを行えるが(1月31日の記事参照)、端末がBluetoothを搭載していないうえ、赤外線インタフェースで利用するプロトコルもNTTドコモ独自のものしかサポートしていない。そのため、USBを通じた有線の連携しか行えない。 それに比べるとBluetoothによるシームレスかつワイヤレスの連携は、使い勝手の次元が全く異なる印象を受けた。ワイヤレスのため、接続ケーブルを気にせずに気が向いた時に同期してみたり、メモリダイヤル編集を行える。
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