News | 2002年10月16日 10:06 PM 更新 |
10月16日に東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開幕した「WPC EXPO 2002」。「ブロードバンド時代―ユビキタス・ネット社会を拓く―」というテーマを受け、基調講演やカンファレンスには「ユビキタス」をうたったものが増えている。一方、展示会場はというと、いつもと同じく「秋冬商戦に向けた新製品見本市」という雰囲気ではあるが、こちらは、「カフェ」が増えた。
展示会場を見て回ると、「カフェ」が多いことに気が付くはず。まず、西1ホール・東3ホールに設置された「ブロードバンドビジネスカフェ“Bizコンビニ”」。インテルの2.4GHz/5GHzデュアル無線LANアクセスポイントを利用し、備え付けのノートPCからNTTコミュニケーションズのホットスポットサービスに接続することができるというもの。要するに、IT関連のイベントではおなじみの無線LAN体験コーナーなのだが、「ブロードバンドカフェ」を名乗ることで、“ユビキタスっぽさ”を演出しているのがミソだ。
「飲み物もないのにカフェって言うな!」とツッコミを入れたくなった方のために、インターネットが利用できて、フリードリンクがもらえる素晴らしいブースを紹介しよう。それは、「DynaBook Cafe」である。
東芝は、秋冬の新型DynaBookをカフェスタイルで展示。椅子に座って、コーヒーを飲みながらブロードバンドを体験することができる。東芝の担当者は「最近増えているホットスポットのサービスを具体的にイメージできるようにブースを作ってみました」と話す。スターバックスのコーヒーを無料で提供するという太っ腹なところはさすがだが、コーヒーカップを手にしてそのまま東芝ブースから出て行く女性も少なくなかったような……。
ビクターも新型「InterLink」を「ブロードバンドカフェスタイル」(ビクター担当者)で紹介している。カフェといっても、椅子とテーブルがあるだけで、特に飲み物などが支給されるわけではないが、その代わりに、「日替わりアイドル」という“キラーメニュー”を用意している。初日はInterLinkのイメージガールを務める菊川怜さんが登場し、会場を沸かせた。
女性に人気だったのが、「PostPet V3 Cafe」。ソニーコミュニケーションネットワークのブースでは、12月4日発売のメールソフト「PostPet V3」を大々的にフィーチャー。カフェまで作ってしまった。ユビキタスをイメージしたブロードバンドカフェなどではなく、本物のカフェである(そのため、もちろんドリンクは有料)。
最後に1つだけ“隠れカフェ”を紹介しよう。WPC EXPO 2002の会場のどこかに、“キャンペーンガールの集まるカフェ”があるのだ。「ブロードバンドやユビキタスよりもお姉さんが好き!」という本誌ブロードバンド担当のS浦記者は、取材を早々に切り上げ、このカフェに入り浸っていたとか……。
[中村琢磨, ITmedia]
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