評価機は搭載していたメモリは256Mバイト。インストールされているOSはWindows XP Home Edition SP1。よくWindows XPを使うならメモ512Mバイトは必要といわれているが、後から出てくるベンチマークテストはこの状態で測定している。メモリを512Mバイトにしておきたい場合は、注文時に512Mバイトを選択しておこう。
なお、このとき512Mバイトのメモリモジュール1枚と256Mバイトモジュール2枚の構成が用意されている。前者を選択すると全体で17万9800円、後者なら16万9800円になる。Inspriton 1150はオンボードメモリを持たず、2基あるメモリスロットだけを利用することになるので、コストより将来の拡張性を考えるなら、512Mバイトモジュールを選ぶことになるだろう。価格重視なら問題なく256Mバイトメモリの2枚差しだ。
先ほど述べたように、ホームユースにおけるPCの利用の幅が広がり、バリュークラスといえど、リッチコンテンツに対応できるパフォーマンスが必要になってきている。では、実際どの程度のパワーがあるのだろうか。
今回は、定番のベンチマーク「PCMark04」と「3DMark 2001 SE」を使い、「基本を押さえたA4ノートPC」のデスクトップ置き換えマシンといった同じようなコンセプトで開発され、先日PCUPdateのレビューにも登場した「HP Compaq Business Notebook nc6000」(以下、nc6000)のデータを比較してみよう。
CPU ScoreやMemory Scoreの値は、Inspiron 1150が上回っている。これは、PCmark04の結果が実クロックを反映しやすいためで、Pentium M/1.4GHzを搭載しているnc6000には、いささか分が悪いベンチマークとも言える。Pentium Mはクロックして示される値以上のパフォーマンスを発揮するCPUであるので、統合アプリベンチで比較するとその差はもっと縮まる可能性は高い。
3DMark2001 SEの値は、さすがにMOBILITY RADEON 9600を搭載したnc6000の半分にも満たない。同じデルの製品で15インチ液晶ディスプレイを搭載し、デスクトップのリプレースも意識したA4スリムノートのInspiron 510m(Pentium M/1.7GHz、Intel 855GM、PC2700を1Gバイト搭載)で測定した結果と比較してもまだ及ばない。ホームユースで需要が増えてきているゲーム用途には、向いていないと考えていいだろう。
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