コストパフォーマンスを最優先したInsprion 1150の最小構成価格は10万4800円。この場合の構成は以下のようになる。
CPU | Celeron/2.4GHz |
メモリ容量 | 256Mバイト |
ハードディスク容量 | 20Gバイト |
ディスプレイ | 14.1インチ(1024×768ドット) |
内蔵ドライブ | CD-ROMドライブ |
OS | Windows XP HomeEdition SP1 |
ただし、この構成ではビジネス用途で使うにはメモリ容量が足りず(そもそもOfficeアプリも同梱されない)、ホームユースでは、内蔵ドライブを最低でもDVD-ROMドライブにアップグレードしなければDVD-Videoも再生できない。用途を考えると中途半端な感が強い。
デルのサイトでは、最小価格構成モデルが推薦パッケージのスタンダードノートPCモデルとして用意されているが、そこから、パーツを増設していく必要はあるだろう。
ただし、パーツオプションを最もハイエンドのレベルにそろえると(マウスや無線LANアクセスポイントなどの周辺機器やOfficeソフトを除く)23万3800円と、さすがにデルの最上位ノートPCであるInspiron 9100のベーシックパッケージに匹敵する価格に達してしまう。やみくもになんでもアップグレードするのではなく、自分の目的に合わせて考えるのが無駄なコストを押さえるコツだ。
メモリの増設は基本として、ビジネス用途に限られるなら、メモリとOSをアップグレードし、次いでオフィスアプリに予算を投入すればよいし、ホームユースでコンテンツプレーヤーとしての機能を高めたいなら、ハードディスクと内蔵ドライブをアップグレードし、周辺機器で用意されているUSBのハードウェアMPEGエンコーダユニットを購入すればよいだろう。最大解像度が1024×768ドットと14.1インチと同じの15インチ液晶パネルへのアップグレードは、DVD-Videoの再生で「迫力のある画面」を求めるユーザーには意味のある選択だ。
価格を抑えたベーシックモデルに、自分の用途に合わせたパーツを追加していく。この柔軟な構成を選択できることが、大手国産メーカーのバリュークラスノートPCにはない、Inspiron 1150のメリットなのである。
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