先週、複数のショップのPCケース売り場で話題を集めていたのは、シルバーストーンのATXケース「Temjin TJ12」だ。実売価格は6万5000円前後。
Temjin TJ12はマザーボードを90度回転させて外部出力端子を上部に配置する特殊な構造を採用したPCケースで、フロントからみて左側面側にマザーボードを固定する。ケース下方にある2基の18センチファンで上面に流れるエアフローを作り、グラフィックスカードやCPUの熱を効率的に排出する仕組みだ。
同様の構造を持つモデルは同社が2008年から定期的にリリースしているが、Temjin TJ12は底面ファンの下にHDDと電源用のスペースを追加しており、642ミリという一般的なフルタワーケースをしのぐ高さになっている。
入荷したTSUKUMO eX.は「奥行きも657ミリありますから、相当場所をとりますね。ただ、そのぶん内部はだだっ広くて、XL-ATXマザーも組み込めるようです。グラフィックスカードも31センチ以下なら大丈夫なので、現行モデルならスペースを気にせず何でも入ると考えていいでしょう」と、熱っぽく語る。
ハイスペックなパーツが組み込める器の大きさにあわせて、電源ユニットも2台搭載できる作りになっているのも見所だが、同店の店員さんは「海外ならいざ知らず、日本だと家庭用の給電ではまかないきれない可能性があります。法人のビルなどで使わないかぎり、キロワット電源をデュアルで搭載なんて無茶……まあ、見てみたいですけど」と笑っていた。
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