> 特集 2003年7月11日 00:00 AM 更新

ArcSwing機構搭載の「L567」登場で、ますます充実のMultiEdgeシリーズ(後編)(2/2)


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FineContrastで用意されているモードも、それぞれカラー調整ができる。同じMovieモードでも好みの色合いにできるのはうれしい

 TextモードはWordやExcelなど、主にテキストを表示させるのに適している。色温度を下げる設定なので画面が全体的に茶色っぽく見えるが、これにより白い背景が多いテキスト画面を長時間見つづけても、目が疲れない。

 Picutreモードはこれに反してコントラスト比を高く、画像の発色をよく見せるモードで、Moiveモードはさらに黒のしまりを強調させる設定だ。sRGBモードは画像データの印刷など、カラーマッチングにこだわりたい場合に最適だ。好みの設定が保存できるCustomモードも用意されているので、色味にこだわりたいユーザーでも満足できる。

 付属のユーティリティソフトと専用USBケーブルを利用すれば、このFineContrast機能の切り替えをアプリケーション毎に関連付けて自動で行うことのできる「Auto FineContrast機能」がインストールできる。わざわざモニターを操作しなくても、アプリケーションを起動(あるいはアクティブ)にしただけで、あらかじめ指定したモードに自動的に切り替えられるのはうれしい。


L567のインタフェース。ユーティリティーをインストールするためのUSBポート、アナログRGB、DVIなどを装備している


Auto FineContrastの設定画面。特定のアプリケーションとファインコントラストのモードを関連付ければ、アプリケーションを起動するだけで自動的にモードが切り替わる


入力信号やFineContrastの切り替えを、好きなキー割り当てにカスタマイズもできる

 また、ビジネス文書やPowerPointをTextモードで作業中に、挿入する画像を確認したい時など、そのたびにモードを切り替えるのはあまりに面倒だ。

「DesktopViewer」機能は、画面上の任意の部分だけを高輝度で表示し、拡大や編集まで行える機能だ。複数の画像データが入ったフォルダを、別ウインドウで開いたDesktopViewer上にドラッグ&ドロップすれば、スライドショーでの閲覧もできるのは非常に便利だろう。パソコン側のグラフィックスカードのビデオメモリを利用するので、ペイント系のアプリケーションなどを起動させるより反応や処理が早いのが魅力だ。

 このほか、階調のズレを補正する「ガンマ補正機能」や、デジタルカメラ画像の適正プリンティング規格である「PRINT Image Matching II」や「Exif Print」に対応するなど、用途に合わせた、あるいはより自然な色味の再現性にこだわった機能を搭載している。なお、同機能はDesktopViewerの一部として利用できる。


ガンマ補正の他、フェーズやクロックの微調整も可能だ

画質・エルゴノミクス的に最高を追求するMultiEdgeシリーズ

 液晶モニタを購入する敷居は年々低くなり、カタログスペックだけを見ると、機能的にはどれも横並びで不満はないように見える。価格的にも15インチクラスであれば、3〜4万で購入できてしまう。

 しかし、高品質な画質を再現したいユーザーにはMultiEdgeシリーズがおすすめだ。MultiEdgeシリーズの4製品は、狭額ベゼルやスピーカーと電源を内蔵したり、省スペース性に優れているという点だけではない。もっと画質にこだわりたい、より簡単に目的に合わせた最適な画像を表示したいユーザーには最適だろう。

 MultiEdgeシリーズは、エルゴノミクス的に最適化されたシリーズとしても、他の追随を許さない。今回ArcSwing機構を搭載する「L567」の登場がその最たるものだ。また、ナナオお得意の各種アームとのコンビネーションのため、台座を取り外したフリーマウントタイプの液晶モニタの発売も開始された。

 各種アームなどを利用した、次世代モニタ環境に向けてのアプローチについて、次回詳しく紹介する。

[麻生ちはや, ITmedia ]

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