> レビュー		2003年10月1日　08:45 PM 更新

個人向けノートPCの最高峰。スペックから外装までハイグレードなオールインワン――NEC LaVie C LC900/7D（3/3）

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新旧インタフェースをフル装備

　LC900/7Dは、これでもかといわんばかりのインタフェースを装備している。

　前面には、SDメモリーカード／メモリースティック両用スロット（PRO対応）、IEEE 1394、IrDA1.1赤外線通信、マイク入力、ヘッドフォン出力の各ポートと音量調整ダイヤル、左側面にはDVDマルチドライブ、CardBus対応PCカードスロット×2（Type III利用時は×1）、3.5インチFDD、Sビデオ出力ポート、右側面にはPS/2、光デジタルオーディオ（S/PDIF）出力、USB 2.0×2、モデム、背面には、USB 2.0×2、外部ディスプレイ、シリアル、パラレル、LANの各ポートを装備する。

　パラレルインタフェースのプリンタやスキャナなどを利用しているユーザーにとっては、ありがたい構成だ。SDメモリーカード／メモリースティック両対応のスロットを搭載しているので、デジカメとの連携もスムーズに行えるだろう。

本体前面のカバーを開けると、SDメモリーカード／メモリースティックスロット（PRO対応）、IEEE 1394、IrDA1.1赤外線通信、マイク入力、ヘッドフォン出力、音量調整ダイヤルが現れる

左側面。DVDマルチドライブ、CardBus対応PCカードスロット×2、3.5インチFDDが並ぶ。Sビデオ出力ポートは、DVDマルチドライブ後方のカバーの内部

PS/2、光デジタルオーディオ（S/PDIF）出力、USB　2.0×2、モデムの各ポートは、右側面のカバー内部に配置されている

背面。USB 2.0×2のほか、カバー内部に外部ディスプレイ、シリアル、パラレル、LAN（100BASE-TX/10BASE-T）を装備する

　背面のUSBポート以外はカバーで覆われ、端子類にチリやホコリが付くのを防いでいる。携帯性重視のノートPCではカバーがかえってじゃまになることがあるが、LC900/7Dのように据え置き利用中心のノートPCでは、使っていない端子がホコリまみれになってしまうことがあるので、これはありがたい仕様だ。

　欲を言えば、LANポートを外部ディスプレイポートなどから分離してほしかった。外部ディスプレイやシリアル、パラレルを全く使わない人もいるだろうが、LANは多くの人が利用するからだ。LANだけのために、使わない他の端子までホコリがかぶるのを嫌がる人もいるだろう。

　筐体裏には、SO-DIMMスロット×2とMini PCIスロット×1を装備している。Mini PCIスロットは、カスタマイズモデルで無線LANを搭載する際に利用するものと思われる。

　搭載バッテリーはリチウムイオンで14.8V、6600mAh。持続時間は約2時間（筆者測定）で、約2時間のDVD映画1本をなんとか鑑賞できる程度だ。測定方法は、実際にノートPCでDVD映画を鑑賞することを想定して、ディスプレイの明るさは最高、ボリュームはPCの前に座った時にちょうど良いと感じる大きさに設定して連続再生した。

　本体手前の左右に配置されているスピーカーの音質は、ノートPC搭載のものにしてはかなり良好。ちなみに、HDDの回転音は全く気にならないレベルだが、DVDマルチドライブの回転音はわりと大きめだ。

スペックから外装までこだわった最高峰ノートPC

　モバイルPentium 4/3.06GHz、ATI MOBILITY RADEON 9000、DVDマルチドライブ、15インチSXGA+エクセレントシャインビュー液晶を備える本機は、デスクトップPCの代替として利用できる十分な高パフォーマンスを持つ。基本性能が高いだけでなく、豊富なインタフェース類や新素材を採用したパームレスト、キーボードも本機の魅力の1つである。高性能なPCは欲しいけれどもそれに大きな設置スペースを取られたくないユーザーは、購入候補に入れてみてはどうだろうか。

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[赤枝輝昌, ITmedia ]

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