“銀塩”譲りのダイナミックレンジ――新ハニカム“SR”「FinePix F700」(2/3)露出は真ん中の日陰部分で合わせたのだが、手前の“どてカボチャ”も白とびギリギリながら表面の様子が残っており、なおかつ奥のショーウィンドウ内に展示してある薄暗い照明下の花までも写しこんでいるのは、SRのおかげだろう。ただし、シャドー部のノイズ感までは消し去ることはできなかったようだ。 続いて、直射日光下での花の近接撮影を試してみた。
オートモードで撮影(1/600秒、ISO160、F8) 花びらの細やかなスジや中央付近のグラデーションが、光でつぶされずに表現されている。F700のISO設定は、マニュアル設定ではISO200〜1600と高感度よりになっているが、オートではISO160からとやや硬調な感度も設定されるようだ。ちなみに、マクロ撮影機能は最短9センチからという標準的なもの。ただしマクロ切り替え時にズームレンズが広角側に固定されてしまうので、あまり使い勝手はよろしくない。 晴天の直射日光下では、セールスポイントのダイナミックレンジの広さを発揮した画像に仕上がっているが、曇天での撮影はやや苦手な印象を受けた。
オートモードで撮影(1/200秒、ISO160、F5.6) 空一面が雲に覆われているようにみえるが、実は所々に薄い青空がのぞいている。雲の微妙なグラデーションは残念ながら描写できなかったようだ。さらに、ホワイトバランスも微妙に狂っており、赤レンガ倉庫が青みがかっている。撮影時の光量や色情報をインテリジェントに判断する「シーン自動認識オートホワイトバランス&AE」もF700の売りのはずだが、このようなシーンでは積極的にマニュアル操作を併用したほうがよさそうだ。 F700では、コンパクト機ながらも強力なマニュアル撮影機能を備えているのも魅力の一つだ。 オートフォーカスは、狙った被写体にピントを合わせ続ける「コンティニュアスAF」や画面上の49カ所からAFポイントを自由に選択できる「エリア選択AF」を備えるほか、暗所での合焦に便利な「AF補助光」など多彩なAF機能を装備。
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