ワイド液晶&TVチューナー搭載のお買い得なオールインワン――ソーテック Afina AQ 7200AR(2/3)
Afina AQは、CPUにAMDのモバイル Athlon XP-M 2000+を採用している。 デスクトップの場合でもその傾向はあるが、AMD製のCPUはインテル製に比べると安価に調達できることが多い。AQで使用されているモバイル Athlon XP 2000+にしても、最新と言うわけではないThoroughbredコアを使用しているので、調達コストはかなり安いはずだ。このあたりがAfina AQの安さの源泉になっていることは容易に想像がつく。 もちろんその分、最新のCPUに比べれば絶対的なパフォーマンスは劣るわけだが、そのあたりはノートPCを作る際の「設計思想の違い」と理解するのが正しいだろう。すべてのユーザーがスピードを求めているわけではないからだ。 さて、そうはいっても、やはりパソコンであるからどの程度のスピードであるかは気になるはずだ。AQ 7200ARのベンチマーク結果を以下に挙げる。
「PCMark2002 Pro」のCPUスコア
「PCMark2002 Pro」のメモリスコア
「PCMark2002 Pro」のHDDスコア
「3DMark 2001SE」のスコア。1280×800ピクセルで測定 PCMark2002 Proの値ではメモリスコアがやや低いようであるが、全体的にはまずまずといったところだ。少なくともこのPCの対象と思われる、さほどヘビーではないユーザーが使用する分には、特に不満がないレベルである。 一方、3DMark 2001SEも測定したが、AQ 7200ARはチップセット内蔵のグラフィックス機能(ATI RADEON IGP 320M)を使用しているので、やはりそれなりの結果となっている。個人向けのエンターテインメントPCではあるが、最新の3Dゲームをバリバリやれるような性能ではない。
Afina AQは、カテゴリとしてはノートPCなので当然バッテリーでも駆動できるが、かといって、その大きさからして日常的に持ち運ぶようなパソコンでもない。バッテリー駆動に多くを期待する人も少ないだろう。とはいえ、バッテリーが付属する以上、どれくらい持つのかは気になるところだ。試しにバッテリーでDVD-Videoを連続再生してみた。 すると、約2時間(正確には121分)でアラートが表示され、さらに7分経ったところでシャットダウンした。DVD-Videoの多くが133分以下に収まるというから、ぎりぎり最後まで見られるかどうか……といった数字だが、出先でDVD-Videoを視聴するために使用するのは少々厳しいかもしれない。 使い方にもよるだろうが、アプリケーション中心に使えば、もう少しバッテリー駆動時間は長くなるだろう。カタログによれば、JEITAバッテリ動作時間測定法による動作時間の測定では3.3時間、ソーテック独自の測定法によれば3.7時間とのことなので、ビジネスアプリケーションであれば3時間程度は使えるのではないだろうか。
Afina AQは携帯性について言及するようなマシンではないが、バッテリー装着時で3.0キロとそれほど重いわけでもない。日常的に持ち歩くには重すぎるが、たとえば近所の喫茶店まで持っていく程度なら問題はない。 携帯の際に問題になるのは、重さよりもむしろ大きさの方だろう。ワイド液晶を使用していることもあって、354ミリとかなり横幅がある。筆者の手持ちのアタッシュケースに入れてみたところ、ぎりぎりでなんとか入れることができた。バッグの大きさによっては持ち運びに難儀するだろう。 ただし、横幅があるだけあって、キーボードに割り当てられる面積は十分である。キーピッチ19ミリ、キーストローク3ミリのフルサイズキーボードで、変則的な形にする必要もないので、Enterキー周辺のキーも通常の幅がある。したがって、デスクトップのキーボードとさほど変わらないタイピングが可能だ。ただし、ストロークがそれほど深くないことと、キータッチがペコペコした感じがするので、個人的にはあまり好きではなかった。
キーボードの大きさは良好で、Enterキー周辺のキーも通常の幅を維持している また、タッチパッドについても、レスポンスを含めた感触が今ひとつしっくりこない感じがした。しかしこの辺の好みはかなり個人差があるので、可能であれば店頭で触ってみるとよいだろう。 [河野寿, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |