> レビュー		2003年10月28日　02:39 AM 更新

1GHzになったワイド液晶のコンパクトマシン――FMV BIBLO LOOX T70E（3/3）

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アプリケーションも必要十分な構成

　かつて富士通のパソコンと言えば、数多くのアプリケーションを多数プリインストールしてあるという印象があった。しかしさすがに最近ではハードディスクの空き容量が心配になるほどのアプリケーションが搭載されていることはないようだ。

　そうは言っても、大手メーカー製のパソコンであるから、それなりにアプリケーションは充実している。

　パソコン本体の価格が低下してくるに従い、自作パソコンやショップブランドとメーカー製パソコンとを比較するときに、アプリケーションやOSのコストの違いということも注意しなくてはならなくなった。つまり、PC本体がOSなしの状態で、たとえば4万円で手に入ったとしても、OS＋必要なアプリケーションで5万円したらどうだろう、ということである。

　LOOX T70Eにインストールされているアプリケーションを調べてみると、主に以下のようなものがインストールされていた。このほかに「＠メール」や「＠メニューなどの」オリジナルアプリケーションなどもある。

• Drag'n Drop CD+DVD
• WinDVD 4
• Beat Jam
• Microsoft Office(Excel2003/Outlook2003/Word2003)
• Panasonic DVD-MovieAlbumSE/MotionDV STUDIO 4.7 for FUJITSU
• PC乗換ガイド
• Plugfree NETWORK
• PowerUtility（リモート操作）
• RealOne Player
• Sonic　MyDVD（DVDやVCDの作成）
• VirutualCD

　試用したT70Eには記録型DVDが搭載されているので、「MyDVD」や「DVD-MovieAlbum SE」などのソフトウェアも含まれているが、これはT50EとT50E/Wにはない。このほかにも、CD-RWへのパケットライトソフトが付属していないなど、細かいところを上げると不満もないではないが、全体に見れば“必要にして十分な”ソフトウェアが搭載されていると言ってよいだろう。これだけあれば、初心者であれば追加するソフトウェアもほとんどないはずだ。

アプリケーションは多いが、画面にショートカットが置かれているわけではないので初期画面はすっきりしている

モバイルには多少疑問が残るが機能面では合格

　すでに触れたように液晶パネルの見にくさが気になったものの、そのほかの点については問題となるような点は見られなかった。

　アプリケーションを動かすスピードなどはベンチマーク結果でも分かるとおり、ノートPCにしては十分だろう。オールインワンタイプのノートに比べればやや劣るのは仕方ないが、バッテリーの保持時間とあわせて考えると、機能的には不満はないはずだ。

　バッテリーの持ち時間もそれなりに確保でき、無線LANもIEEE802.11b/gに対応する。それでいて記録型DVDにも対応したドライブを持つなど、LOOX T70Eは筆者の理想的なパソコンにかなり近いように思う。ただし、やはり液晶の映り込み問題は気になるし、表面の塗装は指紋が付きやすいような光沢タイプなのは不満だった。こうした細かいところが気にならず、機能を重視する人であれば、まずはよいマシンであるといえるだろう。

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