“サイバーショットU”を連れて街に出てみた(3/3)
サイバーショットUで気になったのは液晶モニタの大きさだ。1.0型の反射型液晶を採用しているが、困ったのは撮影時。光学ファインダーを装備していないため、液晶モニタを見ながら撮影することになるが、ピントが合っているかどうかが分かりにくいのだ。特にマクロ撮影時にはつらかった。小型であることは手ブレをしやすいということでもある。とっておきのシーンを逃さないためには同じシーンを何枚か撮っておいたほうがいいかもしれない。
ズーム機能がないのも残念な点。撮りたいものが遠くにある時には「自分から寄っていって撮る」気合いが必要になる。動画撮影時の音声対応も今後に期待したい部分。最初のうちは動画が撮れるだけでもうれしいのだが、使っていると「音声も記録できたら…」と思うようになってくる。“手のひらサイズ”で競争相手のカシオ「EXILIM」が最大4倍のデジタルズームを搭載し、上位機種は音声つき動画に対応しているのを見ると――次世代機にはズーム機能とマイクは搭載してほしいところだ。
また、EXILIMがフラッシュ撮影時でも約1秒で撮影できるのに比べ、サイバーショットUでは約4秒かかる。フラッシュのチャージにも5秒ほどかかるから、暗いところでの連写は諦めざるえない。
細かいところでは、セルフタイマー機能が付いているのに、三脚用の穴が用意されていない点。どこか適当なところへ置いて撮影するしかなく、何度か試してみたもののぴったりの場所が見つからない場合にはどうにも不自然な格好になってしまった。
1週間ほどサイバーショットUとつきあってみて筆者が気に入ったのは、ホールド感のよさ、撮影のしやすさ、そして近距離で被写体を移すためのマクロ機能。シャッターボタンとコントロールボタンを指の迷いがなく操作できるのはうれしい。コンパクトさと使いやすさを追求し、「簡単に撮影するための機能は惜しみなく取り入れ、複雑なものは省く」という取捨選択のバランスがとれているデジカメだ。
今後の方向性として期待したいのは、サイバーショットUのコンセプトである「日常をブックマーク」してからの利用シーンの広がりだ。サイバーショットUは撮影データをPCに取り込むことが前提になっているが20代の女性といえども常にPCを使っている層ばかりとは限らない。 「撮影する楽しさプラスその後データをどのように楽しめるか」というアプローチで、例えばメモリースティックDuo対応の携帯電話でサイバーショットUの画像を閲覧・送信したり、街角にメモリースティック対応のプリントアウト用端末があってその場でプリントアウトできる――そんな世界をサイバーショットUに実現してほしい。 関連記事 日常風景を“ブックマーク”するデジカメ――手のひらサイズの「サイバーショットU」 手のひらサイズのデジタルカメラ「サイバーショットU」と「EXILIM」を徹底比較 サイバーショットU、スティック型の理由〜ソニーに聞く開発裏話 [野田幾子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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