「A5303H」の“カメラで撮った後”を検証する(2/2)
静止画は「MYフォト」、動画は「MYムービー」に保存される。「MYフォト」フォルダ内ではサムネイル表示も可能になっており、1画面に4画像が表示される。スクロール時には表示が追いつかなければ画像表示をスキップするようになっており、サムネール表示“あり”でもスクロールが遅くて我慢できないといったことはない。 「MYムービー」フォルダではサムネイル表示こそできないが、瞬時に再生されるのはやはりSH-Mobileを搭載した本機ならでは。動画を探すときに再生して確認、再生して確認といった作業を繰り返してもストレスを感じないのは素晴らしいの一言に尽きる。 「MYフォト」「MYムービー」フォルダ内にはフォルダは作成できないが、「ユーザーフォルダ」に画像を移動することは可能だ。「ユーザーフォルダ」内に作れるのは5フォルダまでだが、名前を変えることも可能で静止画、動画を混在して保管できる。ただし静止画のサムネイル機能が利用できないのは少々残念だ。
画像はデータフォルダの「MYデータ」−「MYフォト」または「MYムービー」に保存され、自動的にフォルダ分けされる。このフォルダ内では、撮影があった“最新の4日分”と“それ以前”、“すべて”の6つに画像がフォルダ分けされる。すべてを自動で日付別にフォルダ分けすればフォルダが増えすぎるし、全くフォルダ分けしなければ検索性が低下する。ユーザーが意図してフォルダ管理しなくてもいいように配慮されている。“なるほどね”と思わせる部分だ
サムネイル表示を無効とした場合はファイル名での7段表示となるが、画像にフォーカスを当てると、一覧の邪魔にならないようにサイズなどがポップアップウインドウで表示される。ポップアップウインドウが多用されているのだが、一覧性を失わずに多くの情報量を提供するという意味で有効な手段だ
5つまで作成できる「ユーザーフォルダ」内のフォルダ。「MYフォト」「MYムービー」フォルダからの移動はまとめてマークしてから行えるので、複数画像の移動も楽だ
写メール端末やauのC4xxシリーズに静止画を送信する場合に必要な画像変換機能は、写メールの添付ファイル制限に合わせてコンパクトなJPEGデータに変換する「J対応」、PNGデータに変換する「au C4xx モード」が選択できる。どちらも多少画質が劣化するが、受信側の制限に合わせるためなので仕方がない。
画像編集に関しては概ね平均的だ。フレーム合成、油絵風/セピア/モノクロといった画像効果、モザイク可能も兼ねたスタンプ機能、テキスト合成、回転、画質調整(明るさ、シャープネス)など。あえて欠けている機能があるとすれば画像同士の合成だろうか。なお静止画撮影時にフレーム合成や画像効果の一部を利用できる。 動画では音声のアフレコ、テロップの挿入が行える。テロップは画像内に合成されるわけではなく画像とは別に字幕のように表示されるのだが、Windowsの再生ソフト「EZMovie Player Lite」での再生でもちゃんと反映される。
画像編集は一覧からでも画像表示中でも呼び出せるし、同様にEメール送信もどちらからでも行え柔軟。動画の編集機能はあまりないが、撮影した時点で強力に圧縮されたデータなので仕方ないだろう
動画のテロップは最大4つを挿入可能。各テロップ文字色や表示時間まで細かく設定できる 現時点では本機だけが備える快適な動画撮影機能と水準の静止画撮影機能に加えて、“撮った後”の機能も悪くない。画像のフォルダ管理に関しては自由度よりも“ユーザーの楽さ”を考慮したタイプで賛否両論だとは思うが、もはやカメラ付きが普通になってしまった現在ではA5303Hのようなアプローチはありだろうし、家電メーカーである日立らしいとも言える。カメラ付きケータイとして“撮った後”の機能にも十分気配りされた製品だろう。
関連記事 auのムービーケータイ3モデル、カメラで選ぶなら? auのムービーケータイ3モデルが出そろった。カシオ製「A5302CA」と日立製「A5303H」、東芝製「A5301T」だ。これら3機種を「カメラ性能」にフォーカスして実力を試した 日立初の折りたたみ型、「A5303H」を試す auからムービーメール対応の3製品目となるA5303Hが登場した。日立初の折りたたみ型、通話以外の部分で高速処理を実現するSH-Mobieプロセッサ搭載と話題性も多いが、日立製ならでは使い勝手に気を配った製品であることにも注目だ KDDI、ムービー対応カメラ付き端末の新機種「A5302CA」「A5303H」 「ムービーメールは3Gの基本サービス」と言い切るKDDI。今回対応端末を2機種投入するのに加え、動画非対応端末にも“パラパラ動画”を送信できるサービスを提供。動画の普及を積極的に進める 「とにかく“待つ”は排除したかった」〜日立に「A5303H」を聞く 技術的に言えば、アプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」搭載をうたった初めての端末。その効果は、「とにかくクイックでスピーディー」。日立の「A5303H」は、JavaやWebの“遅さ”がたびたび指摘されるau端末の中で、異色の“速さ”を見せる端末だ 日立製「SH-Mobile」搭載のムービー端末「A5303H」 1年の沈黙を破って日立が開発した折りたたみ型端末は、アプリケーションプロセッサを搭載したツインCPU構成。動画圧縮やJavaの動作を高速にこなす。ヒンジ部に設けられた34万画素のカメラは180度回転し、閉じたままでも撮影が可能だ [坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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