Mobile:NEWS 2003年3月25日 03:23 AM 更新

ソニー・エリクソンのカメラ付き「A1301S」徹底攻略(2/3)


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さらに強化されたPOBox。抜群の文字入力機能

 A1301Sのみならず、ソニー・エリクソン製端末の最大の特徴は、ジョグダイヤル+POBoxにある。必須機能になってきた予測変換の元祖であり、文字入力の快適さは現在でも間違いなくトップクラスだ(2002年12月の記事参照)。

 文字入力時は、左ソフトキーで「モバイルWnn」を使った単漢字変換、右ソフトキーで文字種の変更ができる。POBoxでは、「あ」を入力すると「1」が予測候補に登場し、「えー」と入れると「a」が、「はーと」と入れると絵文字のハートが出るなど、極力文字種変更を行わなくてもいいようになっている。

 絵文字を複数続けて入力するための配慮もされている。文字種を絵文字に切り替えると、絵文字一覧が表示され、右上の[連続]ボタンで複数の絵文字を一括入力できる。ページ送りキーも利用可能だ。絵文字、定型文の入力後は、自動的に元の文字モードに戻るようになっており、絵文字入力後に再度文字モードを変える必要もない。

 なお、「SO212i」にはあった大文字/小文字変換ボタンは用意されていない。


POBoxでは、「かお」と入力すると、各種顔文字のほか、顔の絵文字も予測候補が多数表示される。顔文字を単語登録することも可能。文字モードで絵文字を選択すると右のような画面になる

撮影した写真・動画はサムネイル表示可能

 A1301Sの回転カメラは、とにかくレスポンスの良い動作が特徴だ。待ち受け画面から側面のカメラボタンを押すだけで起動。シャッターレスポンス、保存速度にも不満はない。静止画、動画ともシャッター音はプリセットの7種類から選択できる。なお、閉じたまま撮影することはできない。

 VGAサイズの写真でもデジタル3倍ズームが可能で、こちらも操作は快適だ。ただしVGA画像は一切加工できないのが残念。スタンプやフレームはもちろん、回転やサイズ変更も行えない。壁紙などへの登録も不可だ。つまり50Kバイトを超えるVGAサイズ画像は、Eメールに添付して送ることにしか使えない。せめて、閲覧時に拡大・縮小だけでもできれば、サイズを活かせる。もったいない。

 データフォルダはauの標準タイプだ。異なるのは静止画・動画共にサムネイル表示が行える点。画面下部には画像種別やファイル名、撮影日時も表示され、右ソフトキーでファイル一覧と簡単に切り替えられる。唯一不満なのは、サムネイルの表示速度が遅い点。ファイル名一覧がデフォルトになっているのはこうしたことを考慮したためか。もっとも、現在のカメラ付き端末でストレスを全く感じないサムネイル表示を行えるのは、ドコモ向けの「SH251iS」のみ(2002年12月の記事参照)。A1301Sは平均以上といえるだろう。

 撮影した画像・動画は「アルバム」や「サブフォルダ」への移動も可能。ただし1枚1枚移動する必要があり、移動作業はかなり困難だ。


データフォルダを開くとまずファイル名が一覧表示され、右ソフトキーの「切替」でサムネイル表示が行える。動画もサムネイル表示されるのはさすが

サイズは小さめ。標準的な液晶

 メインディスプレイに使われている液晶は、これといって特記することのない標準的なものだ。最近の流行は、QVGAなど高解像度化、そして2.4型といった大型化だが、A1301Sは2型6万5536色TFT液晶、120×160ピクセルと一般的なスペック。

 かなり透過方向に振った半透過型だが、バックライトは入力がないまま時間が経つと突然消える。最近では段階的に輝度を落とす端末も増えてきており、改善してほしい点だ。

 背面のサブディスプレイは、バックライト色も固定のモノクロ表示。着せかえパネルの採用もあり、申し訳程度に付いている感じだ。もっとも、時刻を見る、といった用途には下手なカラー液晶よりも視認性が高いともいえる。

 文字は、12×12ドット、14×14ドットのほかに16×16の太文字も用意されている。

フォント表示文字数利用シーン
12×1210文字×8行メール、EZweb
14×148文字×7行メール、EZweb、通常
16×167文字×6行メール、通常

 昨今の携帯電話のフォントは2つの流れがある。1つは、高解像度化を進めると共にフォントサイズは維持して表示文字数を増やす流れ。QVGA液晶搭載機では表示文字数が300文字を超えるものもある。もう一方の流れは、文字を大きくして読みやすくしようというもの。ドコモの「らくらくホン」がヒットしたように、大きく読みやすい文字へのニーズは高い。

 A1301Sのフォントは、どちらかといえば“読みやすい文字”に振ってあり、今となっては1画面の情報量が多いとはいえない。au端末では5000文字のメール受信が可能なだけに、少々残念なところだ。

 当然、フォントサイズを切り替えて使えればどちらのニーズにも対応できる。端末によっては、メールを見ている最中でもフォントサイズを切り替えられるが、A1301Sはいったんメニューに戻る必要がある。


メール閲覧時に選べる3つのフォントサイズ。16ドットフォントはかなり大きい

実用性重視のアクセサリー

[斎藤健二, ITmedia]

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