Mobile:NEWS 2003年8月22日 06:41 PM 更新

日本から台湾へ。海を渡った携帯/PHSの現地事情(3/3)


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遊日手機(レンタル携帯)「日本通」

 台湾から日本へ旅行する人にとっても、携帯電話を現地でどうするかというのは悩みの種に違いない。普段使っているGSMが使えないのだから、PDCのレンタル携帯を手配するしかないはずだ。

 帰国当日、そんなことを考えながら台湾の空港をうろついていたら、案の定、レンタルコーナーに出くわした。「日本ですぐ使えます」と言わんばかりのディスプレイだ。


一天200元は、日本円で1日約760円。ただし、この金額はauやJ-フォンのプリペイド端末用で、通話料の清算には最低400元のカード代が別途必要になる。

 このレンタルサービスを行っているのは、超能量資訊股「」有限公司という会社。ドコモのiモード端末を、回線契約した状態でレンタルするという、よく考えるととてもありがたいサービスなのだ。日本に来てしまったら、iモードのレンタル機を借りるのは難しいだろう。

 実はドコモグループのドコモ・センツウ(東京・大手町)ではムーバ、FOMAともにレンタルサービスを行っているが、営業時間の関係もあり、旅行者が気軽に立ち寄るには制約が多すぎる。台湾の空港でさっと借りるこのサービス「日本通」ならば、料金面でもメリットはある。

 また、au、ツーカー、J-フォンのプリペイド携帯も用意されており、国内でカードを買い足すという使い方もできる。ただし、いずれの機種もやや古いのが難点で、iモードは「211i」シリーズ、および「SH251i」。auは「A1012K」、J-フォンは「J-DN01」と、日本の携帯事情を満喫してもらうにはいささか力不足。まあ、レンタル機の宿命といえばそれまでだが。

 ドコモにぜひ実現してほしいのが、この「日本通」の逆のサービス。海外用のiモード端末を日本人にレンタルするというサービスだ。

 日本の端末をそのまま海外に持ち込んで使えるに越したことはないが、すでにワールドウォーカーというレンタルサービスがあるのだから、これをiモード端末に変えればいいだけである。世界的にiモードの普及が遅れているのなら、使い慣れている日本人に現地でガンガン使ってもらえば、課金と広告の一石二鳥ではないかと思うのだが、いかがだろうか。



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関連リンク
和信電訊(中国語)
▼ 和信電訊 i-mode専用サイト(中国語)
▼ NEC N550i(CM動画あり)
▼ 東芝 T535i(中国語)
▼ 和信電訊と遠伝電信の合併を伝えるリリース(英語)
▼ 大衆電信(PHS)(中国語)
▼ 超能量資訊股「」有限公司(中国語)
▼ ドコモ・センツウ(ムーバレンタルセンター)(日本語)
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[江戸川, ITmedia]

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