軽快な操作、撮った後の処理が魅力の「P505i」(2/2)
505iシリーズ共通機能となる外部メモリにはminiSDが採用された。miniSDカードには、静止画や動画の保存に加え、電話帳、スケジュール、メール、ブックマークなどもバックアップできる。 静止画、動画はminiSDカードに直接記録できるほか、本体メモリと相互に移動やコピーが行える。全件や複数選択もサポートし、コピーや移動の書き込み時間も速い部類であるなど管理機能は充実している。よくできているだけに、複数選択時にサムネイル表示が利用できないのは返す返すも残念だ。
miniSDカードの利用で面倒なのが、差し込むたびにに認識作業が必要なこと。認識作業自体に時間がかかるうえ、カメラモードでの保存先切り替えでは認識作業が行えず、一度カメラモードを抜ける必要がある。警告を表示するくらいなら、その場で認識作業を行ってほしいと思うのは筆者だけではないだろう。
もっとも内蔵メモリも大容量で、例えばiショットLサイズならば保存画質ノーマルで170枚ほど保存できる。VGAサイズでも54枚だ。このくらい撮影できれば、日常的にminiSDに直接記録する必要もないかもしれない。「ある程度撮影したらminiSDカードに全件移動」といった使い方をすれば、miniSDカードの認識作業もさほど気にはならないはずだ。
P505iの魅力は変わらぬ「P」らしさだろう。歴代P50xから基本的な使い勝手は変わっておらず、P501iからP504iSのどの機種から乗り換えても違和感なく使える。メニューは2階層目以降のアイコンメニューがすべて廃止されたが、代わりに2階層目以降ではダイヤルキーでダイレクトに機能を呼び出せるようになった。むやみにビジュアル重視のメニュー表示にしてキーレスポンスが悪くなるくらいなら、こちらの方がずっといい。
また、いろいろな意味で機能が水準に近づいた。日本語変換はP504iで予測変換が実装されていたが、これは候補キーを押すまで候補があるかどうかすらわからない簡易型。P505iでは読みの入力に連動して候補一覧が表示されるようになり、予測変換の辞書も実用的なものになった。メールの振り分けや画像のサムネイル表示など、P504iSまでは明らかに水準以下と思われた部分も改善が進んでいる。 画面がQVGA化されながら軽快感が失われていないのもいい。特にメール閲覧時の速いスクロールは軽快だ。1画面に表示できる最大の文字量は14文字×14行で最大文字数196文字とそれほど多くないが(8月20日の記事参照)、スクロールが軽快なこともあって大きな不満は感じない。あえていうならページスクロールが相変わらず発話キーによる切替え式であり、この点は改善を望みたい。 P505iはN505i同様カメラユニットと31万画素に押さえた、どちらかといえば保守的な505i端末だ。カメラ性能もデザインも派手さはない。しかし変わらぬ使い勝手、機能を欲張らなかったゆえの軽快感、さらに20ミリを切った薄型ボディは日常的に持ち歩く端末として魅力的だ。 関連記事 メール周りの機能が改善〜「P505i」を試す(1/2) 19.9ミリという薄さが特徴の「P505i」。課題となっていた日本語入力とメール振り分け機能が向上し、使いやすくなった。 19.9ミリ〜最薄の座を維持した「P505i」 505iシリーズの最後となる、6機種目「P505i」が登場する。高機能化に伴い、厚く、重い機種が多い中、2センチを切る薄さを実現した。 「P505i」店頭に並ぶ パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P505i」が都内で店頭に並んだ。これで505iシリーズ全てが出揃ったことになる。 ドコモ、「P505i」を8月8日発売 パナソニック モバイルコミュニケーションズ製「P505i」の発売日が8月8日に決まった。内側と外側に31万画素CCDを搭載しながら、505iシリーズの中では最薄の19.9ミリ。「薄さのP」は健在だ。 「P505i」をドコモブースでチェック〜WIRELESS JAPAN 2003 いまだ発売日未定の「P505i」がWIRELESS JAPAN 2003に参考出展された。「撮ったあとを楽しむ」ユニークな機能が搭載されている。 特集:ドコモの505i 関連リンク NTTドコモ パナソニック モバイルコミュニケーションズ [坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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