Mobile:NEWS 2003年12月4日 11:09 PM 更新

ドコモ、アノト・ペンの手書き文字をPHSで送るデモ

ドコモは、アノト・ペンで描いた手書き文字をBluetooth対応PHS経由でPCに送信するデモを行った。商用化に向けて開発を進めているという。

 ドコモはC&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2003の同社ブースで、アノト・ペン(2001年4月26日の記事参照)とBluetooth対応PHS「パルディオ633S」(2001年11月28日の記事参照)を使ったデモを行った。

 デモは、アノト・ペーパーに書かれた手書きの発注データをPHS経由でPCのサーバに送り、送られた手書きデータをOCRでテキストに変換するというもの。専用の発注用紙にアノト・ペンで必要事項を記入し、ペーパーの隅にあるチェックボックスにチェックを入れると書き込んだ手書きデータがBluetooth経由のワイヤレスでパルディオ633Sに送られる。そしてパルディオのデータ通信でPCのサーバに送られるという流れだ。

 既に商用化できる段階にあり、「ニーズがあれば提供できる」と説明員。「アノト・ペーパーに書いたデータをサーバに送り、iショットサイズに圧縮して送ることも可能」で、コンシューマー向けサービスも検討中だという。


アノト・ペーパーの発注書にアノト・ペンで記入。アノトペンの先端にはカメラが内蔵され、筆跡情報を割り出してペンの中のメモリに蓄積する。発注書の右下にあるチェックボックスにチェックを入れるとBluetooth対応PHSにデータが送られる


Bluetooth対応のパルディオ633Sに送られたデータは、ダイヤルアップのデータ通信でPCのサーバに送られる


サーバに送られたデータはOCRでテキストデータに変換される


実際に試してみると、おそろしいくらい忠実に(私の悪筆の)筆跡がイメージとして再現された


アノト・ペンとBluetooth対応PHSを使った利用イメージ。Bluetooth対応端末を1モデルしか出していないドコモが、なぜこうしたシステムをデモをするのか──が気になる。今後の端末にBluetoothが載ってくるのだろうか



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[後藤祥子, ITmedia]

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