FOMAが乗り越えなくてはならない壁

世界中が注目する第3世代携帯電話は,順調にスタートしたのだろうか?

【国内記事】 2001年6月7日更新

Weekly Mobile Top10 5月31日〜6月6日
1位 誰がためのFOMA?──その厳しい現実
2位 昨日のiモード通信障害はFOMAが原因!?
3位 SO210iはこんな形? ──503iSも見えてきた
4位 1人2台のほうが,1台より安い!?──強化されるauのコミコミ家族割引
5位 バイオと携帯電話,Bluetoothでつないでみました
6位 携帯電話の人気トップはどのメーカー?
7位 Bluetoothを拒むハチ公前な人々
8位 iモード契約者の15%はJava携帯電話──ドコモ
9位 漆黒のマイナーチェンジ――ビクター新InterLink
10位 Visorで音声通話とデータ通信が可能となるモジュール“日本版Visor Phone”が登場

 世界中が注目する第3世代携帯電話は,順調にスタートしたのだろうか?

 NTTドコモの次世代携帯電話サービス「FOMA」(用語)の試験サービスが開始されてからちょうど1週間が経った。ビジュアルタイプの出荷が遅れ(5月25日の記事参照),スタンダードタイプとデータタイプの2機種でスタートを切ったFOMAだが,その2機種もネットワークも万全なものとはいえないようだ。

 NTTドコモの関係者も「試験サービスでよかった。これが本サービスだったら……」と胸をなでおろす。

間に合うか? FOMA

 本サービスの開始まであと4カ月。これを長いと見るか短いと見るか。NETWORLD+INTEROPの松下ブース説明員は「10月の段階で,(試験サービス時の端末から)大きく変更したものを投入するのは難しいと思う」と言う。

 実際,開発期間が短く,機能が次々と追加される昨今の携帯電話では,その開発は困難を極める。特に厳しいのがソフトウェアの開発だ。Javaが搭載された503iシリーズでも,内蔵ソフトウェアはかなりのサイズに達している。

 爆発的に増大する機能。半年程度しかない開発期間。携帯電話のメモリ容量に余裕はなく,ギリギリまで詰め込まなくてはならない。そんなソフトウェアにバグがないほうがおかしいくらいだ。

 新機種が登場しても内蔵ソフトウェアの基本部分に大きな変化が見られないのは,そんな理由もあるのだという。

 FOMAでは,これまでより遥かに大きな機能の追加が行われる。NTTドコモと端末メーカーの今後の努力に期待したい。

[斎藤健二,ITmedia]

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