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Weekly ITmedia +D Top10:「青春時代」と「マナーモード」の関係――+DランキングTOP10

乙女は就寝時以外は1日中常にマナーモードに設定している。まるでご飯を食べるかのように無意識に行っているこの習慣は、青春時代の経験に起因するのではないかと考えた。

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 1TバイトのHDDが衝撃の1万円割れという話題を取り上げた連載「古田雄介のアキバPickUp!」が第1位にランクイン。そのほかはアナログ停波に関係した記事や相変わらず注目度の高いiPhone 3G関連の記事などがランクインした。

 さて、乙女もこう見えてまだぴちぴちの22歳。携帯電話の用途はメールが主流、基本は常にマナーモード。そのため、9位の「『1日のほとんどがマナーモード』、若い世代ほど高い傾向に」にとても共感を覚えた。


 記事中のアイシェアが発表したデータによると“1日のうちほとんどの時間をマナーモードにしている人”は20代で61.2%、30代で57.2%、40代で45.1%と年齢によって減少していることが分かる。

 さて、これはなぜか。とりあえず、乙女自身がマナーモードが必須になっている理由を携帯電話と一緒に過ごした時間を振り返りながら独断と偏見をもとに考えてみよう。

 思えば乙女が初めて携帯電話を持ったのは中学1年生の時。中学、高校という乙女の青春時代は、ちょうど携帯電話が一般的になってきた時期だった。学校では“学生生活に不必要なもの”として携帯電話の持参を禁止されていたが、持ち始めたらうれしいわ、大切だわで肌身離さず持ち歩き、当然のように学校にも持参していた。

 本来なら、持ってくること自体が禁止されているものの実際は“鳴ったり、使っているところを目撃されたら没収”というルールで現行犯でなければ逮捕されないという暗黙の了解があった。しかし1度でも見つかれば、1週間先生の手元に保管され最終的には親が取りに来なくてはならないという恥ずかしい刑が科せられる。

 そのような生活の中、マナーモードは生き残り術の基本の“き”であり必須。マナーモードにし忘れると友人やメル友から送られてくる予測不可能な「暇なんだけど」メールの着信音で携帯電話を没収されてしまう。朝起きてすぐにマナーモードを設定するという習慣は、この時期に乙女の心と体に刻みつけられたのだろう。

 乙女を筆頭にした生徒たちは徐々に知恵をつけ、鳴ってしまった場合の対応策として1円などで売っていた展示用のダミーケータイを用意するようになった。カバンに忍ばせて没収の際にはそちらを差し出せばいいのだ。バイブレーション音にすら敏感になった先生たちへの対応策としては、クラスの男子たちがバイブレーション音の物まねを上達させていったりした。

 今思えば、なんとくだらないことに力を尽くしていたのか……と後悔の念が尽きないが、20代の(特に前半の)人はこのような経験をしている人も少なくないのではないか。

 怠惰な乙女でも毎日マナーモードを忘れずにしているのは、こんな青春時代があるからかなーと感じた夏の日だった。

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