TVの視聴および録画は、同社製メディアファイル統合ソフトである「Prius Navistation 4」により、一括で操作できる。
標準モードでは小さめのTV画面に、チャンネルごとの現在放送中番組一覧、番組表を組み合わせた画面が表示される。画面の切り替えなしに、視聴と番組表、予約一覧などを同時表示できるのは使いやすい。しかし起動がやや遅いかな……といった不満部分も若干あった(編集部注:試用マシンは試作機のため、市販されるものとは若干異なる可能性があります。以下同)。地上デジタル放送と地上アナログ放送では、チューナー切り替え操作が必要にはなるが、同一ソフトで操作が可能になっている。
もっとも地上波デジタルでは、ハイビジョン放送を高画質で視聴でき、録画もハイビジョンの高画質記録が可能だ。
HD映像の録画仕様は、1080ラインのインターレースとなっており、D3フル解像度の1920×1080ピクセルのデータとなっている。なおPC入力時の液晶ディスプレイ解像度は1280×780ピクセルであり、HD映像をピクセル単位でフル表示させることはできない。
録画したファイルをDVD化したり、編集して再エンコードしたりといった作業は行えず、HDDに記録し、見たら消していくという方式になる。この部分はデジタルチューナー搭載PCの若干高いハードルとなっており、各社いくつもの方法を模索している状態だ(そのPCでのみ録画データの視聴・編集作業が行えるようにする、といった方法で、アイ・オー・データ機器「GV-MVP/RX3」などがすでに発売されている)。
搭載HDDは、320Gバイトの大容量モデルが採用されている。とはいえ、HDコンテンツは容量が多くことから溜め込んでしまうのは禁物で、今回の数日間程度の試用でも(もちろんばしばし録画していたわけだが)最終的には残容量が数百Mバイトになってしまったほど。地デジ対応であればもう少し余裕が欲しいとも思う。ちなみにデジタルハイビジョン録画では21Mbpsほどのビットレートで、2時間の番組で14Gバイトもの容量を消費することになる。スペック値では最大約27時間ぶんの録画が可能となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.