華麗なホワイト筐体をまとう、地デジ対応デスクトップ──「Prius Air AR37N」(3/5 ページ)

» 2005年10月11日 17時08分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

デジタル放送の美しさは抜群。全画面表示時はD端子からのみの出力となる

 さて、地上アナログ放送と地上デジタル放送では、視聴や録画に対する扱いが大きく異なっている。地上アナログ放送では、視聴時にタイムシフトが利用可能だが、地上デジタル放送視聴時にはタイムシフトの機能がない。また録画予約に関して、アナログ放送ではファイルのタイトルから画質設定、細かい時間調整などが可能だが、デジタル放送の場合はデフォルトから変更することができず、かなり自由度を犠牲にした取り扱い方になっている。

photo チューナーをアナログ放送に切り替えると、自動的にタイムシフトモードとなる

(編集部注:初出時「アナログ放送視聴時は、タイムシフトモードをオフにする設定は見あたらなかった」とありましたが、ソフト画面右下の「設定」→再生タブ内にてタイムシフト機能をオフにする設定が行えます。お詫びして訂正いたします)

photo 地上デジタル放送を番組表予約すると、録画設定のパラメータはほとんどがグレーアウトされてしまっており、細かな調整はできない

 もちろん画質の方は比べるまでもなく、デジタル放送の美しさは抜群だ。アナログのそれと比べると、その差によりシャープネスが効き過ぎと感じられるほどくっきりとした映像で、SDソースのアップコンバート放送であってもデジタル放送のよさは十分に感じられる。

 ちなみに、地上デジタル放送を全画面にて視聴するとデコードされた映像データをバスに流さないようにしているためか、PCのディスプレイインタフェース経由ではなく、本体に付属するD端子出力からの映像に切り替わる。全画面より少し小さい拡大表示ではVGA出力されるため、フルHDでないデータは、PCIバスに流してもOKということなのだろうか。

 全画面表示時はカラーバランスがTV用に自動的に切り替わるためか、液晶自体の発色のよさも相まって、さらに鮮やかな映像に切り替わる。通常の視聴なら、全画面表示で行うのがベストだろう。

 付属ディスプレイのみで利用する場合の配線としては、ディスプレイケーブルとD端子ケーブルの2本でPCと液晶ディスプレイを接続する。もちろんD端子ケーブルは、D3入力以上に対応するTVに接続して高画質映像を楽しむことも可能だ。

photo 付属ディスプレイには、D入力、アナログD-Sub入力端子が備わっている

 なお、今回の製品群の日立のコンセプトとして、同社リビングルーム設置向け大画面TVやデジタルレコーダーシリーズとなる「Wooo」、そしてパーソナル向け家電融合化PCを「Prius」とを、家庭内利用において高度に融合させるデジタルホーム的な使い方を提案している。

 そのため、通常PCの使用や“ながら観”のときは、机上で使いやすいPCのディスプレイにて、地上デジタルの高画質映像は、D出力でリビングの大画面ハイビジョンTVで、といったような感じとなる。そのため机上で使いやすいサイズの17インチディスプレイ採用は理にかなっているともいえる。

地デジ用H/Wデコーダ搭載で、視聴時もCPU使用率が低い

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