AirH"128Kの実力を徹底検証──複数のロケーションでチェック(5/5)
ロケーションに左右されるが,確実に実用性を増したAirH"128Kサービス今回の計測では最大受信速度が98Kbpsとなり,3つのロケーションすべてで128Kbpsパケットは32Kbpsパケットを上回る結果になった。予想通りロケーションに大きく左右されたものの,その要因である「最大4つの基地局と通信する」必要性も,コスト重視が生んだ仕組みだ。モバイルで使い放題の最大128Kbps接続を実現したDDIポケットにまずは拍手を送りたい。
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今回の測定結果をどう見るかは人それぞれだろうが,筆者は32Kbpsパケットからすれば格段に実用性が向上していると思う。ここ数カ月,モバイルでのインターネット接続の中心に32Kbpsパケットを利用してみて,メール送受信は実用的だが(巨大な添付ファイルを除く),Webアクセスにはやはり遅いというのが,率直な印象だったからだ。 128Kbpsパケットでは,Webアクセスに対する印象は大きく変わる。例えばロケーション2程度のスループットでもニュースサイトを巡回する分にはさほどストレスは感じないし,ロケーション1程度のスループットならば,タブブラウザで4〜5つ程度サイトをまとめて開いても十分実用的だ。正直これまで32Kbpsパケットではタブブラウザは使う気になれなかった。 やはり56Kbps,64Kbps程度のスループットが得られればインターネット利用の実用性はかなり増す。この点でAirH"128Kサービスは非常に実用的なインターネット接続手段であるといえるだろう。 今回念のためという意味もあってAirH"+PRIN,bモバイルの2つの128Kbpsパケットサービスで検証したが,試験サービス中と言うこともあり,PRIN,bモバイルともISPとしてのスループットは十分で,ほとんど差は見られなかった。本サービス開始後もぜひこの状態を維持してほしい。 さて,今回の結果を振り返ってAirH"128Kサービスを手放しでお勧めできるかといえば,さすがにそれは無理だ。やはり問題はコストであり,9300円/月(割引などの適用前)という通信コストは決して安くはない。さらにロケーションによってスループットが大きく変化することも確認できた。 それでも1日数時間はモバイルでインターネットを利用するといった人なら月額3500円の追加投資(128Kオプション)は高くないだろう。1日100円ちょっとの追加投資で32Kbpsパケットよりずっと高い実用性を得られるからだ。筆者ならば,迷わず本サービスを利用するだろう。
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