Mobile:NEWS 2003年1月21日 00:01 AM 更新

QVGA液晶「J-T08」のカメラ画質を試す(2/2)


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室内での画質をチェック

 続いて写メールモードで撮った室内での写真だ。


蛍光灯下で撮影

 これは蛍光灯下で撮った写真。やや露出アンダーだが色のバランスは悪くない。これでちょっと明るめに撮るといい感じになる。


白熱灯下で撮影

 続いて白熱灯で撮った写真だが、蛍光灯下に比べるとやや赤みが強く出ている。でも極端な赤さではなく、屋外での作例に比べると発色もよい。

 ざっと使ってみた感じでも、室内の方がメリハリがあっていい仕上がり具合となった。

ろうそくの灯りで撮れるか

 J-T08は白色LEDを使った強力なライトを持っている。それを使ったものと使ってないものをお見せしよう。


ろうそくの光のみで撮影

 こちらはろうそくの光のみで撮った写真。かなり暗いが自動的に明るさが補正され、きちんと破綻せずに写っている。これはなかなかのものだ。


ライトを発光させて撮影

 これにライトを強制発光させるとこんな感じになる。光が当たっている部分がかなり青っぽく写っている。ろうそくの光すらない暗い場所で撮ったときも、これほどではないがやや青みがかって写る傾向があった。ライトの色温度が非常に高いためで、このライトは自動発光もするが、普段はオフにしておいて、「どうしても暗くてダメ」というときだけ発光させるのがよさそうだ。

連写機能はなかなかの優れもの

 こうした基本的なカメラ機能に加え、J-T08で特筆すべきは連写機能だろう。

 壁紙モードと写メールモードの時は9枚までの連写撮影ができる連写モードを持っており、これを使うと9枚の写真に加えて、9枚分をひとつにまとめたコンタクトシートも作られるのが面白い。


これは自動的に作られる。写メール用に圧縮し直したので汚いが、実際にはもっときれい


そこから1枚だけ切り出した写真

 ほかにも連写した9枚から不要な画像を削除して残りを登録したり(いい表情の写真だけを残すという目的に連写を使える)、連写した写真からアニメーションを作る機能もある。

 この連写機能はなかなかの優れものだ。

せっかくの高精細液晶を活かしきれていないのが残念

 J-T08のカメラ機能はそう悪くない。特にあまりコントラストが高くない構図の、例えば室内の写真や近距離での写真はきれいだ。ただ惜しむらくは屋外での画質。コントラストが高い屋外では濁ったような絵になってしまうのだ。もう少し色鮮やかなら、QVGAの高精細液晶ももっと華やかに見えたろう。

 それでもこの液晶は素晴らしくきれい。デジタルカメラモードで取った高精細な写真を表示させると、今までのカメラ付ケータイとはワンランク上にあることを感じさせる。ただしそれにはデジタルカメラモードか最低でも壁紙モードで撮らねばならない。

 写メールモードで撮ると、QVGAのディスプレイよりひとまわり小さなサイズの画像になり、中央に小さく表示されるか、無理矢理QVGAサイズに拡大して表示するかになるのだ。液晶がきれいな分、拡大して表示するとどうしてもアラが目立ってしまう。

 なお、ケーブルが間に合わなかった関係で、デジタルカメラモードで撮った最も解像度が高い写真やムービーのクオリティをチェックできなかったのは残念。こちらは近いうちに再度テストする予定だ。



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関連リンク
▼ J-フォン

[荻窪圭, ITmedia]

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