Mobile:NEWS 2003年6月9日 04:46 AM 更新

「D505i」徹底攻略〜電話編(2/2)


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豪華なワンギリ対応

 ワンギリ対応機能は、これまでの端末の中でも最高峰であろう。

 まず着信履歴には、不在着信時の呼び出し時間が秒単位で記録、表示される。これが1、2秒ならばワンギリを疑えるというわけだ(2002年7月の記事参照)。

 さらに「プライバシー」メニューの中には「無音着信時間設定」というものも設けられた。これは、電話帳登録のない相手から電話がかかってきた場合、着信音が鳴るまでの時間を設定するもので、0秒から99秒まで設定できる。これを5秒にしておけば、5秒を過ぎるまでメロディが鳴らない。

 電話帳の登録の中から、特定の人の着信を拒否したり許可したりする設定はこれまで通り。面白いのは「登録外着信拒否」という機能だ。電話帳に登録してある電話番号以外を着信拒否するというもの。ワンギリ以外にも広く活用できる機能だろう。


候補が表示される予測変換。ただし操作性にはクセ

 「D505i」が搭載するのはかな漢字変換エンジンは、定評のある「ATOK」。従来よりもバージョンが上がっており、単語間の結びつき情報を利用して最適な単語を選択してくれる。

 これまで入力した単語については、推測変換候補という形で画面下部に表示されるようになった。「POBoX」以後の予測変換の潮流に合った、今風の仕様である。ただし、使い勝手で少々悩むのが予測変換候補の入力だ。

 文字を入力して、下を押すと通常変換、上を押すと予測変換が行われる。画面の下に予測変換候補が表示されることから受ける印象では、下を押して予測なので少々戸惑う。さらに、上を押して候補を出し、今度は下を押して候補を選ぶ。上を押して予測変換をしたのだから、予測候補の選択も上ボタンで行えるようにすべきだ。画面がユーザーに予想させる操作を、ことごとく裏切る体系になっている。

 なお、推測変換は1文字打って初めて候補が登場する。単語間の結びつきを推測して、複合語や助詞を候補として表示する……といったことは行われない。つまり、「新宿」と入力したら「駅」という候補が出るとか、「明日」と入力したら「は」と候補が出ることはない。


文字入力方式は極めて一般的

 文字入力のキー配置については、極めて一般的だ。メールボタンが「大文字/小文字」変換、「発話ボタン」が逆トグルになっている。iモードボタンは、絵文字一覧、顔文字一覧の表示に割り当てられており、押すたびに一覧が切り替わる。

 文字を変換した直後なら、発話ボタンで文章を確定する前の状況に戻せる。知っておくと便利だ。

 面白いのは、側面の「カメラ」「ズーム」ボタンに、コピー、ペーストの機能が割り当てられていること。果たしてコピーペーストにそれほどニーズがあるのか……という気もするが、一応明記しておく。


 文字入力方式の流れとしては、いかにモードを切り替えずに数字や英字を入力するかに工夫が集まってきているが、D505iは昔ながらの入力モードを切り替える仕組みだ。

 なお、入力中に電話帳情報をコピーして挿入することはできる。メモ帳などを読み込むことはできなかった。

アクセサリは豊富だが、機能性は今ひとつ

 D505iは、豊富な内蔵アクセサリも特徴の1つだ。写真を張り込んだりメール内容をリンクさせられるスケジューラ(プライベートダイアリーと呼ぶ)は力作。三菱電機によると、「この機能があるからDを選ぶ」というユーザーも多いという。

 カレンダーに祝日が登録されていることも評価したい。壁紙とカレンダーを重ね合わせて表示できないのは残念だが、待ち受け画面からキー1つでカレンダーを表示できるため問題ない(3月6日の記事参照)。

アクセサリ備考
プライベートダイアリーカレンダー兼用。日記帳的
ToDoリスト20件
アラーム1件のみ。スヌーズ可
イージータイマー180分後まで設定可
電卓四則演算のみ
音声メモ10件。合計60秒
メモ帳1件全角48文字
ワールドウォッチ東京都世界30都市の時刻。サマータイム設定可


 まず気になったのはアラーム。毎日/1回のみ/曜日指定、が可能なのはいいが、1件しか設定できないのはどうか。なお、アラームの楽曲と音量、鳴動時間(60秒まで)は設定できる。

 利用価値のほとんどないメモ帳も残念。1件のみでかつ入力できる文字数も少ないとあっては、カタログに載せるためだけに搭載した機能と思われても仕方ない。

 ワールドウォッチやタイマーはアクセサリとしては珍しく、活用のしがいもあるだろう。



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[斎藤健二, ITmedia]

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