Mobile&Movie 第18回
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作品名 | メッセンジャー(MASSENGER) |
監督 | 馬場康夫 |
制作年・製作国 | 1999年・日本 |
超高級ブランドのプレス(広報)としてゴージャスに暮らしていた尚実。ある日突然会社が倒産、会社名義で借りていたマンションも与えられた洋服も差し押さえられてしまいます。パニック状態で車を運転していた尚実は、自転車に乗っていた横田にぶつかる交通事故を起こしてしまいました。
自転車便の“メッセンジャー”をしている横田は、骨折が治るまでの間、その仕事を尚実に代わってほしいと頼みます。お金も行くあてもない尚実は、断わるに断われず引き受けます。
翌日、横田の親友で共同経営者の鈴木に会いに行くと、鈴木はそっけない態度で尚実をつき放すばかり。それでも自転車の乗り方から教わって、尚実はメッセンジャーとして働き始めました。
慣れない肉体労働に疲れきって熟睡していたある朝、枕元で携帯が鳴り……
「はい、清水尚実です……配達?」
寝ぼけながら電話に出た尚実は、
「今日は、お休みです」
と一方的に切ろうとします。
電話の相手は入院中の横田で、どうしても届けてほしいものがあると尚実を病院に呼び出します。横田から渡されたのは小さな封筒でした。
「これ、ゆみこに渡してもらえませんか?」
田舎に帰ってしまう恋人のゆみこに、バスに乗る前に必ず届けてほしいと頼まれ、尚実は急いで自転車を漕いでいきます。やっとターミナルについた時、目の前で出発してしまったバス。
「どうせあとで郵送すればいいんだし」
自分にいい聞かせるようにつぶやくと、突然封筒の中からトゥルルル……と呼び出し音が。
封筒に入っていたのは、ゆみこの携帯電話だったのです。尚実は慌ててバスを追いかけます。
むりやりバスを止めさせて、ゆみこにかけ寄り、鳴り続けている携帯を手渡す尚実。ゆみこは電話に出た途端、横田の声を聞いただけで泣き出してしまいました。
「ありがとう」
尚実は初めてメッセンジャーとしての充実感を味わったのでした。
仕事も軌道に乗り、仲間も増え、鈴木ともようやく心を通い合うようになった時、尚実はアパレルのプレスに戻らないかと誘われます。自転車に乗る前なら、迷わずプレスの仕事を選んだはずなのに。揺れ動く尚実の心、そしてバイク便とのレース、たどりついたゴール地点で尚美を待つのは!?
この映画が公開されたのは1999年。登場する携帯電話を見ていると3年の月日を感じずにはいられません。そんな少し懐かしい携帯の数々と東京の風景を、ぜひチェックしてみてください。
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[本田亜友子, ITmedia]
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