カメラ、マルチタスクの使い勝手は〜第2世代FOMA「N2051」 後編(2/2)
本製品も「F2051」同様マルチタスク機能を備える。N2001から実現されていた機能で、NEC製FOMAではお手芸ともいえる。 マルチタスクは、グループ分けされた機能から1つずつ、最大3タスクが実行できる。例えばiモードサイトを閲覧中にメールの読み書きや送受信、さらにアクセサリ機能を利用することもできる。3タスクの利用は現実にはあまり想定できないが、例えばメール作成し始めてから静止画を撮影し、添付して送信したくなってもメール作成を中断することなく添付する画像を撮影できる。 マルチタスク機能実行中に“Menu”キーを押して機能を呼び出せば自動的にマルチタスク動作となる。タスクの切り替えは“Multi”キーを押せばタスク一覧が表示され、選択が可能だ。またタスク一覧からはすべてのタスクを終了させられる。
分かってしまえば簡単だし、操作体系も変わらないという点ではF2051よりも自然だろう。ただし“Menu”キーを押せば自動的にマルチタスクという意識がないと戸惑うことも。例えばメール作成中に“Menu”を押すといきなり画面が切り替わるため、仕組みを理解していないと「作成中のメールはどこへいったのか」と驚くこともあるだろう。マルチタスクへのアプローチとしてF2051とどちらがいいのかは判断が難しいところだ。
N2051の魅力は、良くも悪くもFOMA端末としてさほどとんがっていない点かもしれない。ほぼ同時期出荷となった「F2051」がSymbian OSの採用でPDA機能を強化し、回転カメラを搭載するなどとんがった端末なのに対し、N2051は「多機能なPDC端末」ともいえる扱いやすさだ。 特に触れていないが、電話帳も専用キーがなくなった点を除けばN504i/N504iSの操作性がそのまま継承され、メールも任意のフォルダ作成や自動フォルダ分けに対応している。通話端末、Eメール端末としての操作性は、かなりこなれている。 ソフトウェアの詰めの甘さや、ワンキーでカメラモードに移行できず、必ず静止画か動画かの選択が必要など、細かい点での不満はある。しかし、少なくともiモードを利用するPDCユーザーが、現時点で最も違和感なく受け入れられるFOMA端末であり、PDCからの移行を促すためには重要な役目を果たす製品だといえそうだ。 ただし、F2051同様、PDCユーザーからの移行で問題になるのはiショット端末との非互換性。あっという間に500万を超えたiショット端末へは(1月14日の記事参照)静止画すら直接送信できない。これは移行を阻む原因になってしまうだろう。 iショット端末への静止画送信はFOMAのメールサーバ側にiショットと同等の機能を持たせるだけでいいはずだ。本気でPDCユーザーに移行を促すなら、魅力的なハードウェアに加えてPDCとのシームレスなサービス提供が必須だ。
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